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しょぼい30代自転車屋のブログ

自転車屋を始めるのは難しい?開業するには資格は必要?

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 自転車屋を始めるのは難しくありません。車屋さんは簡単には開業できません。バイク屋さんも同様です。専門の資格が必ず必要です。ですが、自転車屋は非常に簡単です。

 以下で説明していきます

 

目次

  

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自転車屋の開業に資格は必要ない

 そのままです。資格は必要ありません。知識も必要ありません。何々サイクルと看板を掲げ、自転車を並べれば、はい!完成!です。

 

 ですが、もちろん自転車にかかわる資格はあります。(すべて民間資格)

  • 自転車安全整備士
  • 自転車技士
  • SBM(スポーツバイクメカニック)

 電動自転車を扱いたいなら上記二つの資格が必要です。SBMはなくても全く問題ありません。

 ブリヂストンサイクル・ヤマハ発動機・Panasonicこれらのメーカーと契約するためには自転車安全整備士が必要です。

 

 参考までに日本交通管理技術協会のHPアドレスを記載しておきます。    

 http://www.tmt.or.jp/

 ブリヂストンサイクルやパナソニックサイクルとの契約は保証金や保証人も必要なので、開業前に条件を確認しておきましょう!

 

 あともう一つ、必要ではないけれどあると便利な資格に「古物商」があり ます。中古自転車の販売をするのであればこれは「必要」となります。

 古物商は受験して得る資格ではなく、警察署に申請して交付してもらう資格です。

 

 ちなみに、大体の自転車メーカーや部品問屋は資格なしでも取引できます。この辺はグーグルと直接連絡で簡単に調べられます。契約簡単なネット問屋も増えてきましたね。

参考記事

kyomu-cycle.hatenablog.com

 

 ただ、私自身は他の記事にも書きましたが、自転車店に勤めて知識と技術を習得したうえで開業することをおすすめします。

 

蛇足(読み飛ばし推奨):資格が必要ない(国家資格がない)ので素人レベルの人間が開業して、自転車を壊してしまうケースを多く見てきました。特に電動自転車を触れない素人レベル整備士ができもしないのに電動自転車を修理して壊してしまうなどして、トラブル→倒産の可能性もあります。(最近だとロードバイクのコラムカットに失敗した自転車屋がその後の対応がまずかったせいでGoogleレビューを荒らされ、その後倒産しました)誰でも開業できるけど、誰でもできる仕事ではないです。 パンク修理もできないくせに自転車屋を名乗るな(毒舌)みたいな「老舗」自転車屋もあったり、自転車業界は割と笑えないレベルの緩い業界です。

 

 まとめ:資格なしでも開業できるけどあった方がいい

 

誰でもできるからこそ、なんでもできる!

  自転車屋、自転車店に参入障壁はありません。修理をしなくてもいい、自転車を売らなくてもいい、その両方をしなくてもいいです。

 

 私が自転車屋になったのも自転車そのものに魅力を感じたということ以上に自転車業界自体が自由だからというのもありました。

 

 実際、自転車店といえど様々なお店があります。例えば、自転車を売らない修理専門店があれば、ホイール組み立て専門店なんていうのもあります。レンタサイクルをしてもいいし、広い場所があれば駐輪事業をやってもいい。全部やってもいいかもしれません。店舗を持たなくたっていいんです。出張自転車修理業もできますね。

 

自分語り(読み飛ばし推奨):私自身はもともと店舗付き住宅を購入し、出張修理・中古自転車ネット販売・出張レンタサイクルをやろうという計画でしたが、いい立地に激安家賃の店舗を偶然見つけたため普通の店舗型自転車店を開業しました。

 

 まとめ:なんでもできます!

 

面白い自転車屋さんいっぱいあります。

 これから開業を考えている方の参考になればと思い、私がすごいと思った自転車屋さんを紹介します。事業内容だけで店名などは省きます。

レンタサイクル&リースのみで儲けている

 レンタサイクルをやっているだけなら珍しくありませんが、こちらのお店は数十台単位のレンタサイクルに対応されています。すごいです。桁が違うのでおそらく競合がいません。

 

ホイール組み立て専門店

 レース用の手組ホイール組み立て専門です。パーツ販売もされているようですが、年間300本くらいのホイールを組むそうです。蓄積した専門的な知識をウリにしています。

 

店舗付き住宅で修理専門

 年金をもらいつつ、自宅の一階で修理のみ受け付けています。自宅一階なので家賃不要・年金受給者のため儲からなくても全く問題ありません。絶対に倒産しないスタイルです。

 

店舗の一部が駐輪場

 駅から至近距離にあります。店舗が非常に細長く、手前がオーソドックスな自転車屋、奥のスペースが駐輪場になっています。台数次第では家賃をペイできるでしょう。店舗が細長すぎるので奥まで自転車を展示するより、駅近の立地を生かして駐輪業をした方が儲かると判断されたのでしょう。

 

法人専門出張修理

 法人専門にすることで定期メンテナンスで儲けています。掛け売りや様々な書類作成に対応することで、その場で現金支払いのみ・見積書、納品書非対応な個人店やチェーン店からシェアを奪っています。主な顧客はヤマト運輸・郵便局・酒屋などなど。

 

電動自転車リース

 法人に電動自転車をリース契約で貸し出しています。リース料金と修理両方で利益を上げています。リースアップ車の販売もしています。

 

  まとめ:自転車を売る・直すだけが自転車屋じゃない

 

 ご拝読ありがとうございました!コメントいただけると嬉しいです。

 

自転車屋50景―写真集

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