以前、自転車屋は修理で儲けているという結論の記事を書いたのですが、で、あれば修理のみに特化した出張自転車修理業は儲かるのか?という記事を今回書かせていただきました。
また、昨今はやりの副業としての出張修理の可能性も検討していきます。
以前の記事はこちら
目次
前提:自転車修理は儲かる
自転車修理は利益率が非常に高いです。さらに出張修理ならお客さんのところまでこちらから出向くことになるので、出張費用もあわせてさらに単価を上げることができます。
1.利益率が高い
自転車修理の利益率は基本的に7割以上です。調整などにいたっては利益率100パーセントです。
2.在庫リスクが小さい
自転車修理に使う部品は基本的に腐らないものがほとんどです。保管状態にもよりますが、2、3年程度出番がなくても大丈夫です。
また、自転車の規格はだいたいきっちり決められている点もありがたいですね。規格が急に変わって使えなくなるということはほとんどありません(ロードバイクなどのスポーツ車除く)
3.固定費が安い
出張修理は極端な話、車1台で始められます。工具も最低限であれば10万程度でそろえられるでしょう。(本当に最低限です)
出張修理は実店舗に来店することができない顧客をサポートできるやりがいのある仕事ですが、大儲けができる仕事ではありません。
まとめ:集客できれば絶対もうかる(利益率が高い)
出張修理のデメリット
儲かるなら巷に出張修理業者があふれていそうですが、そんなことはありません。以下で出張修理を開業する際に注意したい点をまとめました。
1.乗り物が必要
工具や修理用部品をもってお客さんのところに向かう為、乗り物が必要です。
基本的には車を使う業者がほとんどですが、原付バイクや自転車(!)で出張するパワー系の業者さんもいます。マジで尊敬します。
ちなみに私は店舗との兼業でやっています。車で回収、店舗で修理、配達という流れでやっており、手間がかかるため、常連さん、もしくは近隣の方のみと限定して出張しています。
2.屋外作業は割と危険
時には、車道や人通りの多いところで作業しないといけない時があります。夏は暑く、冬は寒いです。夜は手元が見えにくく作業がしにくいでしょう。雨の日は出張自体ができないかもしれません。
3.集客が難しい
一番の難しさはここだと思います。チラシ、HP、SNSなどの集客経路はありますが、簡単には集客できません。
折込チラシやポスティングは業者に頼めば、結構な費用が掛かりますし、自分でやると時間がかかります。
集客法について新しく記事を書きました。ぜひお読みください!
まとめ:きつい仕事です
副業としての出張修理の可能性
出張修理業者は少ないとはいえ、専業が一定数存在することを考えると事業としては十分に成り立つものであると言えます。
ですので、ここで最近はやりの副業(複業)としての出張修理を考えてみます。
1.あまり活用されていない車の使い道として
最近読んだ本「しょぼい起業で生きていく」で提唱されている「生活の資本化」の実践です。
「生活の資本化」とは生活する上でどうしてもかかってしまうコストを資本として使い、売り上げを上げようという方法です。
自家用車が必要で持っているが、あまり活用していないという方はその車で出張修理に出向くのはいかがでしょうか?
余談:この本を読んで、私はえらいてんちょうさんのファンになりました。今ではYouTubeもチェックしています。素晴らしい本なのでぜひ。
2.夜間や休日を利用して
夜間対応の出張修理は需要があると思います。仕事の都合で自転車屋の営業時間に修理を持って行けずに困っている人は一定数います。
すさまじい体力勝負にはなりますが、自身の本業終了後や休日を利用して出張修理業を営業するのもアリではないでしょうか。
ちなみにかつて大阪に24時間対応の出張修理屋さんがありました。現在はもう営業されていませんが…。
ブログ自体も非常におもしろく勉強になるのでぜひ。店長さんがかなり個性的です。
実はやってました
実は、私は副業として出張修理と中古自転車販売をやっていました。ですが、本業も自転車屋、休みの日にも自転車をいじるという生活に嫌気がさし、あっという間にやめてしまいました。
当時は車を持っていなかったので、修理は電動自転車でお伺い、中古自転車はお客さんのところまで乗って持っていくという力業でした(帰りは歩きor電車)
ぶっちゃけ、副業はかなりしんどいので、体力が有り余っている、もしくは休みの多い超ホワイト企業に勤めている人以外はやらない方がいいです。
まとめ:副業としてはしんどいです
ご拝読ありがとうございました!大阪市で出張修理やりたい人、もしいたらご相談ください。