私はしゃべるのが下手なので接客においてはだいたいテンプレを用意しています。
自転車屋の接客では聞かれることなのが大体決まっているので、テンプレにしておけばコミュ障でもわりとしゃべれます。お客さんへの質問テンプレも覚えておけば、沈黙の気まずい時間も減らせると思います。
参考になれば幸いです。
まず、自転車屋といえばパンク修理だ、ということでパンク修理での接客テンプレを考えました。
ちなみにテンプレはいわゆるママチャリを前提につくっていますので、ロードバイクなどのスポーツ車では条件は変わります。
目次
1.お客さんがパンク修理を持ってきたとき
「自転車の空気が入っていない」=「パンク」とお客さんは思いがちです。ですので、
まずは完全に空気を抜けているかを確認する
「前回はいつ頃空気を入れられましたか?」「一度空気は入れてみられましたか?」などと聞いてみましょう。一年以上入れておらず、チューブに空気が残っているなどの場合はパンクではなく、空気抜けの可能性が高いです。
虫ゴムが破れていないか確認する
「空気を入れたけど、すぐに抜ける」と言われた場合は虫ゴムが破れていないか確認しましょう。虫ゴムが破れているとすぐに空気が抜けるので虫ゴム交換だけで済む場合があります。
この時に、チューブが内部で動いてしまっていないか確認しましょう。チューブがなかでずれているときは入れ直しが必要です。
注意点:パンク修理ではなく、虫ゴム破れが原因だった場合でもパンクかどうか調べるだけでもお金がかかるのが普通(水調べ工賃)ですが、たまに水調べに工賃がかかることに納得しないお客さんがいるので、事前に工賃がかかる旨を伝えたほうがいいです。
参考記事:自転車屋:工賃とクレームについて 「パンクしていないのにお金かかるの?」
タイヤの状態を見る
タイヤが裂けていたり、破れている場合はパンク修理ではなくタイヤチューブ交換になるので、先にタイヤを見たほうがいいです。
チューブの状態を確認する
チューブの状態を確認してパンクしているようであればパンク修理の原因を伝えてあげてください。
無言で修理して、はい、お会計というお店もあるようですが、原因をきっちり伝えていないとのちのちのクレームにつながりますし、きっちりと説明するほうがお客さんからの信頼を得られます。
2.お客さんからよくある質問とその返し
すぐパンクするんだけど
「空気は定期的に入れられていますか?」空気を入れていないとパンクするリスクが高まることを説明しましょう。一番のパンク対策は空気をきっちり入れることです。
下のリンクめちゃ勉強になります。ぜひ。
ほかにも、工場が多い場所などは、ちいさな鉄くずが落ちていてよくパンクしたりします。 雨の日のあともパンクしやすくなります。
タイヤってどれくらいもつの?
これもよく聞かれます。私は「きっちりと空気を入れれば、1年から4年で交換になることが多く、1500から2000キロ走ると交換時期(寿命)が来る」と言っています。
悪いタイヤだと1000キロで寿命みたいなのもあるので幅もたせてます。
実際には運転方法や、乗る方の体重、走るルートなど細かい条件によって変わりますが、経験則的には上記のような感じになりますね。
磨耗の要因
(1) 走行距離
磨耗量は走行距離にほぼ比例する。
(2) 荷重
磨耗量はタイヤが支持する荷重(自転車と人の合計)にほぼ比例する。 例えば、体重70kgと60kgの人が同一タイヤの質量10kgの自転車で走る場合、(10kg+70kg)/(10kg+60kg)=1.14より、体重70kgの人のタイヤは、60kgの人のタイヤより約14%多く磨耗する。
(3) 空気圧
タイヤ空気圧は磨耗に影響し、低空気圧は磨耗を早める。
(4) ブレーキ掛け
ブレーキ掛けによる減速によってタイヤは磨耗する。
(5) 材質
タイヤの材質は磨耗に影響する。カーボンブラックの割合が大きいと磨耗が少ない。
前輪タイヤの磨耗
前輪タイヤは後輪タイヤより磨耗が少なく、後輪タイヤの2~3倍長持ちする。
自転車探検!!様より。ほんと、参考になります!
長い距離を乗るお客さんには耐摩耗タイヤをおすすめしてもいいと思います。
3.お客さんへの注意喚起など
パンクしないためには
空気をきっちりと定期的に入れる。これに勝るパンク対策はありません。だいたい月一回くらいで十分です(スポーツ車はのぞく)
空気入れの頻度を聞く
お客さんの中には自転車の空気は1年に一回くらい入れればいいやろ、と思っている人もいます。私は修理中の沈黙が気まずいときとかによく聞きます。
おわりに
次回以降はタイヤ交換編、自転車選び編などを考えています。