自転車屋に限らず、開業してすぐは割と安売り・値引き上等でやってしまいがちではないでしょうか?
そうなると、利益が少なくなり、お客さんを増やさねば儲からないわけです。いやなお客さんでも笑顔で接客。お金にならないこともやらなければなりません。
私も例に漏れず、やっちゃっていました。その結果、開業一年目を乗り切って振り返ると普通に赤字、創業費用や設備投資もあったとはいえ厳しい出だし。
その後、いろいろあった結果、考え方がガラッと変わってしまいました。
いやなお客さんは来てもらわなくて結構、お金にならないことはしないし、無料で何かサービスするのはやめと決めました。
で、これらの方針転換がなぜ可能だったかというと、単純に客数が増加し、かつ、価格見直しによって利益率が上がったからです。
利益が増えていなければ、利益率の低い仕事を受けたり、嫌なお客さんにもヘコヘコしなければいけなかったでしょう。
儲かっていないとしたくない仕事も受けなければなりません。
世の中金じゃないとか言いますけど、それは最低限のものを守れるお金があってからの話だと思いますね。
創業期にお客さんが選べないのは確かなのですが、その状態をずっと続けていくことはできないのだと思うべきです。一人自営業では、自身のメンタルを自身で守らなければなりません。そのためにはお客さんを選ぶということが非常に重要になってきます。
開業初期の状態のままお店を続けていたら私もメンタルやられていたと思います。「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず」徳川家康の遺訓ですが、重荷といっても軽い方がいいのは確かなので、開業の中期目標は「脚を選べる立場になる」はいかがでしょうか?
ご拝読ありがとうございました。
noteもやっています。