しょぼ輪

しょぼい30代自転車屋のブログ

自転車屋をはじめる前に読んでよかった本5選

<

この記事をシェアする

f:id:cyclekaigyou:20210321133140p:plain

 「言語は認知や思考を規定する」という説は賛否両論ではありますが、読書経験は確実に個人の思考を規定しうるものだと私は思っています。

 他人の思考をいかに多くなぞるかで思考の幅は広まっていきます。豊かな思考力を育むために読書していきましょう!

 

 この記事では

 

▶ 自転車屋開業前に読んだ本

 の中で特に役に立ったものを

▶ 5冊に絞って紹介します

 

目次

 

週末起業 著:藤井孝一

週末起業 (ちくま新書)

週末起業 (ちくま新書)

 

  起業してみたい、起業しようと考えた人で本書を手に取った方は多いのではないでしょうか?私も「サラリーマン向いてないわ」と思っていた時にこの本に出会い購入しました。おそらく10年以上前…。

 内容をざっくり紹介すると

 会社に所属しつつ、無理のない範囲(小資本・低リスク)で副業を開始し、本業を継続しながら事業を育てようという内容です。今の副業ブームのはしりと言える、時代を先取りした本です。

 私の今年最大のおすすめ本、えらいてんちょうさんの「しょぼい起業で生きていく」に通じていく内容であります。

 私も実践してみたのですが、週末のみの営業(もしくは不定期営業)と言うのははっきり言って中途半端すぎてお客さんが付きにくいです。実店舗には不向きな方法だと思います。

 ただ、本書でも書かれていますが、今の時流に合ったネット起業には親和性があるかもしれませんね。

 

情報は1冊のノートにまとめなさい 著:奥野宣之

情報は1冊のノートにまとめなさい[完全版]

情報は1冊のノートにまとめなさい[完全版]

 

 あらゆる情報を一冊のノートにまとめてしまおうという内容と実践方法が書かれています。

 簡単にまとめてしまうと、「A6ノートを使用して、あらゆる情報を一元化することで管理しやすいデータベースとして活用しよう」という内容です。

 シンプル・低コストで始められ、「時系列を守る」というルール以外は特になし。とにかくすべての情報を一か所にまとめるというのが骨子です。

 

 天は自ら助くる者を助くと言う言葉がありますが、自分で考えたアイディアは時間がたつと熟成して新たなアイディアを生み出す助けとなることがあります。

 

 ふと浮かんだアイディアはすぐに姿を消してしまうことがよくあります。メモをしても、メモ自体を紛失してしまうこともあります。

 ですが、すべての情報が1冊のノートにまとまっていれば、総当たりで見つけることができるでしょう。

 

 ということで、私は本書に従って、A5(A6は私には小さすぎました)ノートに日記・備忘録・アイディアを毎日書きなぐっております。

 

 見返すと日記としても日々を振り返ることができ、アイディア帳としても活躍してくれています。日記が続かないとお悩みの方にもおすすめです

 

  ノートについても記事を書いています。

kyomu-cycle.hatenablog.com

 

わたしの小さな古本屋 倉敷「蟲文庫」に流れるやさしい時間 著:田中美穂

わたしの小さな古本屋?倉敷「蟲文庫」に流れるやさしい時間

わたしの小さな古本屋?倉敷「蟲文庫」に流れるやさしい時間

 

 「お勤めには向かない」女性がふと思い立ち、古本屋を開業するまでとそれからを著者自らがつづった体験談です。

 著者の田中さんの人となりや生き方に共感できるところが多く、自営業者ならではの苦労話なども参考になりますね(笑)

 

 ただ、全体を通してエピソードの羅列集といった感じで、具体的な開業方法や古本屋の運営方法を学びたいと思って本書を購入すると後悔するかもしれません。

 しかし、移転を繰り返しながらも20年以上も店を続けている田中さんは本当に尊敬できますし、個性的な古本屋店主のエッセイとしても秀逸です。

 

 現在も営業されていますよ。リンク:◆蟲日記◆

マンガでわかる良い店悪い店の法則 著:馬渕哲,南条恵

マンガでわかる良い店悪い店の法則 (日経ビジネス人文庫)

マンガでわかる良い店悪い店の法則 (日経ビジネス人文庫)

 

  2004年に発売された本です。ビジネス系のノウハウ本はわりと旬が過ぎると役に立たなくなることが多いのですが、本書はいまでもじゅうぶんに通用する実用ビジネス本となっております。

 漫画もついていて分かりやすいのもポイントが高いです。

 

 下手に解説するよりも、本書の目次から特に私が気に入っている項目を紹介します。

 

  • たくさん売れると店員は不機嫌になる
  • 無口な店員ほどよく売れる
  • 客と店員は仲良くなれない
  • 店の競争が客を神様にする
  • 新しくて人気のある商品を売る店ほど、接客と店の古さに気づけない
  • たとえ石ころでも値段をつけると売れていく

 

月3万円ビジネス 著:藤村靖之

月3万円ビジネス

月3万円ビジネス

 

 「月3万円ビジネス」というのは、月に3万円しか稼げないビジネスのことです。という書き出しから始ります。

 月3万円しか稼げない=競争が生じない(たいして儲からないので)ということです。これを副業、もしくは複業でやっていこうという内容です。

 

 「全科目に100点をとる必要はない。100点満点と闘うなら20点ずつを六科目。合計120点。物理的に勝ちは転がり込む」by村瀬豪三(餓狼伝 25 (少年チャンピオン・コミックス) より) 

  本書の内容としては、ビジネス的な勝ち負けから離れようという内容ではあるのですが、この本を読んだときに上記の名言を思い出しました。

自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ 著:高村友也

自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ (ちくま文庫)

自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ (ちくま文庫)

 

  自分は人に頼らず、自分の力で、最低限に生きていきたいという願望があるようです。紹介文を読んですぐに本屋のレジに持って行ったことを憶えています。

誰にも文句を言われず好きなだけ寝ていられる。時間を気にせず好きなことができる。10万円で小屋を作ってベーシックに暮らす(Bライフ)までの試行錯誤。雑木林に土地を買い、手工具で小屋を建て、水や電気、トイレ等の生活設備を整える。地元の人の反応や野生動物との出会いも。文庫化にあたり薪ストーブの楽しみについても追記。小屋ブームの一端を担った本。

 この本の素晴らしいところは具体的なところです。

 土地を買って、小屋を建て、それを改良していく。その過程がドキュメンタリーのようでしたね。

 こんな生活してみたいよねという夢想を描いた本ではなく、実務本であることろが傑作のゆえんです。

 資本主義に逆らいたい人におすすめです。

 

 著者:高村さんのブログ→寝太郎ブログ

 

まとめ

  以上5冊紹介させていただきました。次は開業してから読んでよかった本5選という記事を作成予定です。

 

 ご拝読ありがとうございました!