前回の 自転車屋をはじめる前に読んでよかった本5選に続いて、今度は自転車屋を始めた後に読んだ本4選をピックアップさせていただきます。
目次
前回の記事はこちら↓
しょぼい起業で生きていく
さんざんこのブログで触れているので今更ですが...。
「会社で働いて、お給料をもらって、それで生活をする」、いくら多様化社会だと言っても、
いまの日本ではそういったいわゆる「サラリーマン」としての生き方が「普通」とされています。
ですが、日本人全員が会社で働くのに適しているとは限りません。
もう会社組織の中で生きていくのが嫌な人、そもそも会社に入れなかった人、会社を辞めてしまった人、みんな大丈夫です。
しょぼい起業は、「事業計画」も「資金調達」も、「経験」もいりません。
嫌なことから逃げてもやっていける生存戦略を紹介します。
「会社員」でも、「ニート」でも「意識高い系起業家」でもない、新しい生き方です。
やっていきましょう。
誰しもがサラリーマンになれるわけではないし、すべての人間が社会に適合できるわけではありません。
しかし、サラリーマンになれず、かつ社会に適合できなかった人間が生き延びるにはこの日本は厳しすぎます。そのなかでそういった人間にも選択肢があればと思います。
その選択肢になりうるのが本書で提起されるしょぼい起業ではないでしょうか。著書のえらてんさん自身の生きざまからもそう思わされます。
最近、続編が出ましたよ。
ジャスト・ライド──ラディカルで実践的な自転車入門
日本も安いママチャリの時代から脱し、最近では、少々値は張るが性能的に優れたスポーツバイクに乗る人たちの姿が日常的に見られている。気合いを入れて、ぴっちりしたレーサージャケットに、もっこりしたレーサーパンツ(通称レーパン)を履いて、ロードバイクを漕いでいる人たちの姿は珍しくない。しかし、それって本当に正しい乗り方なのか? ロング・ライドはどこまで健康に良いのか? ダイエットに良いって本当なのか?
ベンディングペダルにすれば引き足も使えるなんていうのは幻想だって? そもそも自転車を楽しむのに、なんで服からアクセサリー、細かいパーツまでプロの真似をしなければならないのか? 自動車を楽しむ人たち、スキーが好きな人たち、みんなプロの真似をしていないのに、なんで自転車乗り(バイクライダー)だけが何でもかんでもプロの真似をしているのか。それってどこかおかしくないかい?
引用文がすべてなのですが、楽しむための自転車なのにルールに縛られるのって窮屈じゃないですかね。
もちろん、交通ルールや安全のためのルールは守らなければならなのですが、そうではなくて、自転車乗りならこういうスタイルであるべきだみたいなルール、そういうのが私は嫌いで、そのあたりを代弁してくれたようで痛快でした。
私にとって、自転車は自由の象徴みたいなものなので、気楽に自転車を楽しむスタイルがもっと普及すればなといつも思っています。
ただ、この本にはダメなところがあります。レビューを見ていただけると分かりますが翻訳がガバガバです。それさえなければもっと良書でしたね。
マンガ 自営業の老後
こちらは実務的な本ですね。というか漫画です。
フリーランスが、死ぬまで幸せに生きるために、いま、できることのすべて。みんなが苦手な年金や税金の話を超絶わかりやすく体感できる実用コミックエッセイ。老後貧困に陥らないために、そして、死ぬまで黒字でいるために何をすればいいのか。53歳超ずぼらイラストレーターが、専門家と先輩の力を借りて、ギリギリセーフで老後の備えを始めます。
漫画なので、すらすら読めますね。勉強になりました。
サラリーマンと個人事業主。老後に備えるためにすべきことはそれぞれ違います。個人事業主には雇用保険、退職金、厚生年金がありません。
しかし、それらに代わる制度もありますし、それらを利用することで税の優遇も受けることができます。
人生長いので、老後のことも考えつつ、やっていきましょう。
韓非子
これだけで記事を書きたいと思っているくらいの良書です。2500年の長きを生き延びた思想。中国古典最高峰であります。
孔子、老子、孫子など、中国が誇る偉人達の書の入門編を何冊か読みましたが、韓非子の思想が一番私にはしっくりきました。
人間は利によって動く生き物である、それを踏まえてどう行動、支配するか。哲学であり、かつ実務的な書ですね。
行動経済学という分野があって、基本的に人間は自身の利益を最大化すべく行動する生き物だという視点に立っています。
また、人間は善でも悪でもなく置かれた状況でそのどちらにも傾きうるという主張がなされます。上の書ではそういった実験や実例が分かりやすく書かれています。こちらも一読の価値ありです。
韓非子というと、性悪説を唱えた権謀術数の書なんていうイメージがありますが、そんなことは全くありませんでした。
一流のビジネス書としてまた、哲学書として必携の一冊です。
今回、紹介したのはビギナーズ・クラシックス 中国の古典 (角川ソフィア文庫)シリーズkからです。
ほかにも名作中国古典がいっぱい出してくれているのでぜひチェックしてください。キンドルなら書籍より少し安く購入できますよ。
発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術
発達障碍者向けに書かれた本書ですが、発達障碍者のみならずビジネスに応用できる優れた実用書になっています。
過去記事にも書いたのですが、私自身も物忘れが多かったり、人の顔をなかなか覚えられなかったり、微妙に空気が読めなかったりと社会生活で困難を覚える場面が多かったのです。
私自身が発達障碍者なのかADHDなのか診断を受けていないので分かりませんが、共通する困りごとを抱えていたようで、非常に参考になりました。
上の記事でも書いたのですが、問題を解決するのは精神論ではなく具体的な対策であると思っており、本書はまさに「具体的な対策」が列挙されています。
著者の借金玉さんの実体験から生まれたライフハックなので非常に説得力があります。ちまたのビジネスマン向けライフハック本よりよっぽど役に立ちますね。
おすすめに一冊です。あと、借金玉さんはツイッターもよく更新しており、そちらも非常に面白いですね。
続編?も出てますよ↓
ご拝読ありがとうございました!
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