しょぼ輪

しょぼい30代自転車屋のブログ

商圏内に何台自転車があれば自転車屋は成り立つのか?

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 いくら経営手腕があっても、見込みのない場所にお店を立てても意味がない!今回は商圏内に何台自転車があれば自転車屋は成り立つのか?について考えてみました。

 

目次

 

自転車屋の商圏はどれくらいだろう?

 まず自転車屋の商圏がどれくらいなんだ?というところから議論がありそうですが、ここでは半径2キロ圏内と設定します。

 一般的な小売業だともう少し商圏範囲が広いと思うのですが、自転車は商品そのものが大きいため簡単に持ち運びできません。パンクした自転車を3キロも4キロも押して歩けませんよね。
 そのため、ここでは半径2㎞圏内と仮定します。
 

自転車屋の経営が成り立つ年商は?

 で、次は上の記事を参考にします。回答者さんの書き込みを引用します↓

個人経営の自転車屋さんの平均年商は、およそ3000万円だそうです。国の調査によりますと一世帯当たり年間自転車関係支出額は3000円とのことです。このことから年商を世帯当たり支出額で割ると、1万世帯を顧客に持たなければならない事になります。大変難しいことと思います。

https://okwave.jp/qa/q7247208.html

 

 個人経営で年商3000万円はないだろう…ということで数字を少し変えていきたいと思います。
 私のお店の客単価がちょうど3000円でしたので、客単価はそのまま3000円。一人のお客さんが一年に一回来店すると仮定します。

 

 客単価:3000円

 

 次に粗利益率。自転車販売中心か、修理中心かで変わってきますが、ここでは、修理中心で純利益率30%で設定します。ここも私の店の数字に合わせます。

 

 利益率:30%

 

 で、日本人の平均年収はだいたい430万円らしいので、年収430万円を得るために必要な顧客数を考えます。

 430万円÷30%=1433万円の売り上げが必要。

 

 売上(年商):1433万円

 

商圏内に何台自転車があれば自転車屋は成り立つのか?

 やっと、本題の計算に入れました!商圏内に何台自転車があれば自転車屋は成り立つのか?想定として、一人経営のケースを考えています。

 

 1433万円÷3000円(客単価)=4777客 となりました。お客さんが一年に一回の利用と想定すると…

 

 結論:半径2キロ圏内に約4800台自転車があれば、平均年収程度の収入が得られる

 

 ということになりました。私のお店基準の数字(激安店よりは高いが、チェーン店よりは安い価格設定)なので、実際は地域によればもう少し客単価高いと思います。

 どちらにせよ商圏内に3000台前後(想定年収300万円)は最低限ないと厳しいんじゃないかなと思いました。

 

年収は300万円以下であれば低所得だと言われているようです。 手取りでいうと年収200万円~250万円の人が低所得者に該当します。

低所得者(貧困層)の年収の基準や定義、身なりなどの特徴や給付金を解説!

まとめ:検証してみると…?

我が国の自転車の保有台数は、自動車と同程度(約7,200万台)で増加中

https://www.npa.go.jp/koutsuu/kisei/bicycle/kentoiinkai/01/01jitensha_05siryou02.pdf

 

 自転車販売店の数は、全国    11,497軒(2014年)

 

   全国の自転車台数が約7200万台、自転車店数が約11500軒。1店舗あたりを計算すると…

 

 約6000台という数字が出ました。中規模のお店や、複数のスタッフがいるお店もあることを考えると、商圏内に6000台、妥当な数字ではないでしょうか。

 

 結論:競合店の有無でも変わるが、最低限、商圏内に3000~6000台の自転車がある場所で出店するのが好ましい。

 

 私は統計学者とかじゃないので、あくまで参考程度にしてくださいね。

 

 この記事があなたの自転車屋の開業に役立てば幸いです。ご拝読ありがとうございました! 

 

 

 

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