どうも、しょぼ輪です。確定申告の季節になりましたね。
私は確定申告が楽になるように自分でエクセルで表を作っています。今回は昔の経費表などを見返して、自転車屋の開業にいくらの費用が掛かったのか記事にしたいと思います。
目次
こういうのはまず結論とか総額を出した方がいいかなと思ったので総額を発表します。その後、各項目掘り下げていきます。
まずは総額いくらかかったのか?
計算してみると
1,952,088円
と、なりました。ちなみに借り入れは国民政策金融公庫から160万円を借り入れました。表にするとこんな感じです↓
創業費内訳 | |
仕入れ | ¥417,257 |
備品・什器・工具 | ¥298,851 |
車両 | ¥315,580 |
物件取得費 | ¥167,000 |
テント代・内装費 | ¥140,000 |
HP作成費 | ¥113,400 |
メーカー保証金 | ¥500,000 |
合計 | ¥1,952,088 |
びっくりの安さ
たった200万で開業できてしまいました。しかもメーカー保証金50万円はあくまで保証金のため、将来的には返還してもらうことができます。
さらに、車が不要ならさらに安くつきますし、HPなどもはや自分で簡単に作れる時代です(このHPはその後解約し自分で作成しなおしました)
テントの張替えも正直不要でした。
そのあたりを除外すると…。
883,108円…!!
100万円を切ってしまいました。内装工事不要の物件を選べばかなり安く開業できます。
自転車屋の工具代は?
工具代は正確な数字が出せませんでした。開業前から工具を集め始めており、それらは合計約220,000円でした。(領収書・レシート保存分のみ集計)
さらに開業時にも買い足しているので概算ですが約300,000円くらいでしょうか。
その中でも高額だったのはコンプレッサーや振り取り台などですね。
振り取り台↓
躊躇するかもしれませんが、コンプレッサーは高いものを買った方がいいです。安物は本当にうるさいので。私のおすすめは日立のベビコン。静かです。
あと、軽いので簡単に持ち運び出来ます。
欠点は高額なのと、タンク容量が小さいことですね。
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ただ、1万円程度の安いコンプレッサー1つだけのお店もあるので、安く済ませたいならいくらでも選択肢はありそうです。
今思うと無駄にしたと思う費用
ダントツ一位はホームページ作成費用です。こちらには113,400円もかかっています。しかも1年契約だったので解約するまでにかなりの費用が掛かってしまいました。(8100円×12か月 ドメイン代1800円×2回)
今は無料でホームページを作ることのできるサービスも充実していますし、サーバーを借りてワードプレスで作製するという方法もあります。
無料ホームページやワードプレスと検索すれば情報と広告がいっぱい出てくるので、ホームページ作成を業者に頼もうと思っている方は検索してみてください。
私はこの本を見ながら自作しました。今のところホームページ維持費は8,070円/年となっています。
今は無料でHP作成できるサービスも多くあります。この辺がおすすめですね↓
昔のように業者にチラシやホームページ作成を高いお金を払ってやってもらう時代はもう終わりました。
この辺は勉強して節約していきましょう。チラシもテンプレを使って簡単に作成できます(スマホの無料アプリでも作れます)
こういうのは自分にはできないなと思った方は起業しない方がいいです。
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逆にお金をかけるべきだったところ
これはまずパソコンとプリンターですね。思った以上の使用頻度でした。開業費用を節約しようと安物を買ったのが失敗でした。
3000円くらいのプリンターを買いましたが、まさに最悪。紙詰まりを起こしまくっています。
あとは、店用のスマホやタブレットあると便利だと思います。スマホを使ったカード決済端末もあり、契約も容易で手数料も安いです。
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プロショップだとこんなものじゃすまないです。
ちなみにロードバイクやマウンテンバイクなどを専門的に取り扱うプロショップだと100万では絶対にすみません。自転車の仕入れだけで100万円近くいくことでしょう。
工具も専門的なものがさらに増えますし、こだわるほど工具代もどんどん上がっていくでしょう。
一番お金がかかったのは工具で、全部で200万円ほど。プロショップと同じ工具だけでなく、幅広いニーズに応えるさまざまな工具も必要になるので大変でした。それに加えて、店舗契約や什器を揃えるので計500万円くらいかかりましたね。
生き残るためにプロとアマの「隙間」を狙った。都心の自転車屋、成功の鍵とは │ 【マイナビ独立】独立・開業・起業・フランチャイズ募集
工具だけで200万かけたそうで…!びっくりしました。しかも1000万の自己資金(貯金)で開業されたそうです。尊敬します。本当にすごいです。
しょぼく始めよう
以前の記事でも書きましたが、自転車屋個人店はこれから厳しい時代です。大きなお店を借りて、大金をつぎ込むのはよほどの勝算がないと止めたほうがいいと思います。
簡単にはまねできない技術があるとか、自分しか取り扱えない商品だとかがある人はむしろ大きく始めたほうがいいと思うのですが、なかなかそんな人は少ないですよね。
とにかく安くはじめたほうがいいです。例えば、店舗付き住宅は安ければ300万から1000万円くらいで割といっぱいあります。そこに住みながら100万円で自転車屋を開業する。わずか400万程度から社長になれます。
固定費を最大限下げてしまえば失敗はしにくくなりますし、失敗しても家は残ります。
私は以上の考えをもって店舗付き住宅を買い、はや5年。その場所での開業は失敗しましたが、ダメージはゼロでした(現金購入かつ今も住んでいるので)
自分で言うのもあれですが、今話題のえらいてんちょうさん著「しょぼい起業で生きていく」を私は書が出るよりも早く実践していたのです!
だからなんだという話ですが、とても良い本なので一人でも多くの人に読んでもらいたい本です。
しょぼい=失敗したときのダメージが少ないので小さく始めるほうがいいと思います。
自宅兼店舗で開業してみた話なんかも今後記事にしたいなと考えています。
追記:書きました↓
たたみ方を考えてから開業する
10年後の企業生存率はわずか5パーセント程度だそうです。私がなるべく安くで開業したのもそれが理由です。いつどうなるか誰にもわからないので。
大きく始めるとたたむのもまた大変です。大きな借金も返すのが大変です。開業する前にどうやって自分の店の始末をつけるかを考えておくことも必要ではないでしょうか。
私自身も失敗することを考え開業しました。借金も月25,000円の返済。店舗も小さいので片付けは一週間もかからないでしょう。
いざとなればサラリーマンかフリーターになろうと思っているので、わりと気楽に生きています。自転車業界も人手不足のようで、チェーン店も雇用年齢引き上げや給与や待遇の改善傾向にあります。
ただ、私自身はサラリーマンが勤まらなくて自営業者になったので、なんとかこのままやっていきたいところです。
保険としてなにか副業を考えているのですが、なかなかないですね。
まとめ
自転車屋の独立開業はだれでも小資金でも始められるので、サラリーマンに向いていない方は失敗しても立ち直れる範囲でやってみるのもいいんじゃないでしょうか。
ご拝読ありがとうございました。
追記:しょぼい起業の続編出るみたいです↓