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しょぼい30代自転車屋のブログ

顕正会の勧誘を受けた話

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 先日、「 しょぼい起業で生きていく」という本を購入し、非常に良い本だと感銘を受けました。

 その本の著者であるえらいてんちょうさんがYouTubeもやっているということで、さっそく見てみると顕正会についての動画を上げていました。

www.youtube.com

 えらてんさんの動画を要約すると、顕正会員は話が通じない教義が分からないということでした。私も勧誘を受けたのですが、氏の主張には首肯するほかありませんでした。話が通じないし、こちらの話をぜんぜん聞かねえ。

 

 この記事では私が受けた顕正会の勧誘と私自身が顕正会に対して思うことを書いていきたいと思います。

 結論としては、私自身は顕正会に入信するつもりは今後も一切なく、信者の方には一切の接触をしてこないようにお願いしました。

 

目次

  

まず、顕正会とは?

 正式名称は「冨士大石寺顕正会」といいます。

日本の仏教系宗教団体である。埼玉県さいたま市大宮区寿能町に本部を置き、公称会員数204万1050人を擁する。単立宗教法人であって宗教法人法に基づく届出名は宗教法人「顕正会」。日蓮正宗の信徒団体として1957年(昭和32年)に発足した「妙信講」が前身。「妙信講」は、その後、講中解散処分を受け、現在、日蓮正宗の総本山大石寺と似た名称を名乗っているが日蓮正宗とは何の関係もない。

冨士大石寺顕正会 - Wikipediaより

 それなりに歴史のある、仏教系の新興宗教という感じです。勧誘されてみて感じたのはなんだか生臭いなということです。

 勧誘してきた方の言うことは、とにかく勤行(「何妙法蓮華経」と北?を向いて唱える)すればいいことあるからの一点でした。

 仏教の教義的なものは特に知らないようでした。こちらもえらてんさんの動画どおりですね。

 

 仏教というと、私のなかでは厳しい自己修養の果てに悟りを開く宗教兼哲学というイメージがあったので、顕正会のお経唱えるだけでいいことがあるよ、みたいなノリは私には受け付けませんでした。

 哲学としての仏教には割と興味があって、簡易な仏教入門みたいな本は何冊か読みましたので、そういう教義的な話をしてくれていたらもう少し興味を持てたのかもしれませんが…。 

 下記の本はかなり面白かったです↓ 

講義ライブ だから仏教は面白い! (講談社+α文庫)

講義ライブ だから仏教は面白い! (講談社+α文庫)

 

 

勧誘された経緯

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 仕事で知り合った方(Kさん、とします)がやっておられる事業に興味があり、ちょうど仕事を辞めて暇だったので、話が聴きたいと言って仕事に同行させてもらったときに勧誘されました。

 Kさんによると、今の仕事がうまくいっているのは勤行のおかげ、仏法が自分を救ってくれたという話でした。Kさんは過去に事業で失敗したり、連帯保証人にさせられたりと割と大変だったのですが、顕正会に入信してから事業がうまくいったので信じるようになったそうです。

 その後、近所の会館に行き、一緒に勤行をしました。会館に入るときに何かよくわからない用紙に記入してくれと言われて記入したのですが、まさかの入信書(入会書)だったというのは後日知りました。

  勤行(ごんぎょう):仏の前で読経すること。

その後がしつこかった

 その後、Kさんは私の仕事場に顕正新聞を持ってきたり、ビデオ鑑賞会のようなイベントに誘ってきたりするようになりました。だいたい、月2回くらいですかね。

 Kさんはまあ、仕事でのつながりがあったので別に構わないのですが、別の信者の方も来るようになったのには参りました。

 最終的には都合4人の信者の方たちと関わることになったのですが、皆一様に「空気が読めない」という共通点がありました。

 

 えらてんさんの動画でも語られていたように全く話が通じず、自分の話(顕正会の話)を延々と語り続けます。仏教の教義について語るのであれば多少の興味も持ったのでしょうが、だいたいは「信仰するとこんないいことがあるよ」「信仰しないとこんな悪いことがあるよ」二つのパターンしかないのです(ごくたまに政権批判や創価学会批判) 

 ある時、信者の方が話した二つ目の「信仰しないと悪いことが起こる」話に私はキレてしまいました。

 

もう来ないでくれと伝えた

 結果としては、もう私にかかわってくれるなと言って関係を断ったわけですが、それは以下のような話がきっかけでした。

 Kさんの布教仲間・Yさんの話です。Yさんはむかし、東京の会社に勤めておりその頃から顕正会員だったそうです。

 Yさんは他の社員に勧誘を行っており、ある日勧誘した同僚の方と大喧嘩になったそうです。原因は同僚の方が他の仏教系の宗教の信者で、Yさんが彼の信仰を否定したのがきっかけだったようです。

 

 結果、社内で宗教勧誘を行っていることが会社に発覚したYさんは大阪へ左遷となりました。

 ここまではまあ、どうでもいい話なのですが、その後、その同僚の方の母親が病気を患い、仕事を辞めることになったそうです。そして、お母様はなくなられました。

 その話を笑顔で話し、「罰が当たった」という旨のことを話すYさん。うーん、屑。まじで屑。と思いました。

 Yさんには仕事の邪魔だから帰ってほしいと言い帰ってもらい、その後、Kさんに電話し「罰が当たった」話が不愉快だったことと、もう勧誘に来ないでほしいと伝えました。

その後

  Yさんは来なくなりました。Kさん自体も2、3か月に一回程度電話があるくらいなので、平和が戻ったという感じです。

 もっと早くに出禁を伝えていれば不快な話も聞かずに済んだのにな、と今では思っています。

まとめと多少の擁護

 勧誘活動が強引で数々の問題や事件を起こしている顕正会ではありますが、Kさんをはじめとした私の関わった顕正会員の方たちはそのような暴力的な面は全くありませんでした。むしろ、みなさん静かでまじめなタイプでした。

 

 勧誘を断る人や顕正会を脱会する人には「無間地獄に落ちる」みたいなフレーズで脅す、というマニュアルがあるそうですが、私は一切言われませんでした。また、集会などの誘いも断ればすぐに引き下がってくれて、無理強いはされていません。

 

 みな一様に「あなたに功徳を感じてほしい」と本気で思っていたようなので、悪い人間ではないと今でも思っています。

 

 まあ、ガチのキチ〇イもいるようですが。

akanechannel-1967073.cocolog-nifty.com

 私は無宗教なので、宗教を信じている方の気持ちは理解できませんが、信じられる宗教があるのはいいことだと思っています。

 

 ただ、本人が生活をきちんとしたうえで、他人に迷惑を掛けなければ信仰するのはいいと思いますが、こどもを巻き込むことは違うと思いますね。下記の動画はぜひご覧いただきたいです。


熾烈な家庭環境。顕正会2世の体験と、そこからの離脱

 

 ご拝読ありがとうございました。