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しょぼい30代自転車屋のブログ

自転車の修理見積りの費用の相場は?「見積もりしただけで8300円かよ」

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 自転車の修理見積りに相場はあるのか?調べてみました。

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 きっかけは、とあるツイートでした。そのツイートの内容はというと…

自転車の修理見積を頼んだところ見積もりだけで8300円も請求された。無料とは思わないが、書類一枚で8300円も取るのかよ。

 

 拡散希望と書いていたのですが、おそらく私刑目的だろうと思われるのでツイートは貼りません。

 追記:ツイートは削除されたました。

 

 拡散することで多くの人の目に触れて、請求された金額が妥当なのか知りたい、ということかと思ったのですが、リプライなどを見ているとそうではないように感じました。というか、気に入らないならお店に電話かメールでもすればいいと思うのですが。

 

 お店のGoogleレビューもさっそく荒らされていました。

 以前も同じようなことがありましたね。↓

kyomu-cycle.hatenablog.com

目次

 

自動車は相場があるらしいが…。

  自動車の修理見積費用の相場は調べるとすぐに出てきました。とくにルールとして決まっているわけではないようですが、業界的な相場があるようです。

相場からいうと、見積り手数料は、修理費の総額の5%~10%などに設定されていることが多く、会社によってそれぞれ規定があるようです。業者によっては、修理費用の総額が10万円までの場合は10%、10万円を超える場合は5%など、見積もり手数料が総額によって変化するようです。

https://www.goo-net.com/pit/magazine/30313.html

 たしかに時間を掛けている以上費用が発生するのは当たり前ですが、相場があるのは知りませんでした。

 私は自分の店ではかかった時間により1000円から3000円(税抜き)を請求しています。1時間当たりの工賃を6000円(税抜き)として、大体10分から30分程度で見積書を作成できるので。

 ただ30分以上かかった場合でも3000円以上は請求しません。理由は感覚的に4000円以上だとお客さんにぼったくりと言われそうだからです。

 外見だけで概算で口頭で伝える場合は特にお金はもらっていませんでした。1時間近くかかったことは今のところないですね。

 

 しかし、高額なロードバイクやデリケートなカーボンフレーム、ビンテージバイクなどを扱うスポーツ車専門店だと、見積もりだけで1時間以上かかることはざらにあることは想像できます。

 となると、見積もり作成作業に1時間半かかったとしたら8300円は妥当と思います。

自転車業界には見積もり作成費用に統一基準はない

 私が最初に勤めていた自転車チェーン店では見積もり作成費用は基本的にもらっていませんでした。料金表に設定がなかったからかもしれません。

 店長によっては1000円程度を請求するという場合もありましたが、統一したルールはありませんでした。

 次に務めていた自転車店では1000円か2000円の2パターン。交通事故で写真撮影が必要な場合は+1000円請求していました。

 プロショップの方のツイートで10分当たり1000円というパターンもあるようです。

  • 見積もり無料
  • 見積もり価格の10パーセント程度
  • 1000円程度
  • 10分あたり1000円

  見事にばらばらですね。

修理見積もりを頼まれたときは費用が掛かる旨を説明しなければならない。

  今回のツイートのようなトラブルですが、事前に詳しく説明していれば避けられたのかなとも思います。

 先日書いた記事でも同じようなことを書きました↓

kyomu-cycle.hatenablog.com

  

 見積もり費用については以下のような解釈もあるようです。私としては、説明義務はあるのは分かるが、見積もり作成が無料なわけないだろと思いますが。

 「見積もり費用」を払うかどうかは、基本的には当事者間の合意で決めるべき問題です。
 しかし、見積もり費用が必要な場合には、修理業者は事前にその金額を告げて、客の同意を得るべきですし、費用がいくらかかるか契約の時点では明らかでない場合でも、おおよその金額や算定方法を説明するべきです。修理業者はその道のプロなのですから、説明義務が認められると考えます。
 見積もり費用について何ら取り決めがなく、修理業者から説明もなかったならば、当事者間の合理的な意思解釈として、無料とみてよいでしょう。
 あなたに見積もり費用の支払い義務があるならば、相手は留置権(民法295条)を行使して、費用の支払いがあるまで自動車を留置することができます。しかし、支払い義務がない場合、相手は不当にあなたの所有物を占有していることになりますから、あなたは自動車の返還を請求することができます。
 また、相手が不当に占有していた期間、自動車を使えなかったことにより失った利益も、同時に請求することができます(民法189条、190条)。

https://legalus.jp/consumer/purchase_goods_and_services/qa-1471

  

 結論:トラブルを避ける意味でも費用が発生する旨とその費用の根拠と算出基準は事前に説明しておいた方が良さそうです。

最後に

 怖いと思ったのは問題のツイートをした人のフォロワーが850人、リツイート、いいねがともに300件程度にも関わらず、10件近いネガティブなGoogleレビューが付いていたことです。知名度の低い小さな個人店だと割と命とりではないでしょうか。

 明日は我が身と恐ろしくもありますね。些細なことだとは思いませんが、ちょっとツイッターで話題になるだけでこのような目に合うとは…。

 

 ご拝読ありがとうございました!