自転車屋ははたして儲かるのか?自転車屋を開業したい方にとって、一番重要なことでしょう。
以下、実際の数字とネットの情報(笑)をもとに参考に解説していきます。
目次
実際の数字から見る自転車屋の利益率
私のお店の数字です。(平成30年度)
売り上げ | 粗利益率 | 原価率 | 利益額 | |
合計 | ¥8,458,204 | 52% | 48% | ¥2,387,743 |
追記:平成31年度 ↓
売り上げ | 粗利益率 | 原価率 | 利益額 | |
合計 | ¥8,808,716 | 59% | 41% | ¥2,978,424 |
850万の年商にたいして240万の年収というかんじです。人間一人生きていくには問題ないが、ぜいたくはできないという収入ですね。
平成31年は297万円と大幅に伸びました。
税金もろもろもすべて払っての収入ですので、額面年収240万のサラリーマンよりは豊かです。
あと、日本政策公庫から借り入れがあり年間約30万円くらい返済しており、それも抜いての収入です。
配偶者や子供がいて、自分の収入だけで家族を支える!という方はやめた方がいいかもしれません。
若い独身の方で、とりあえず生きていけるだけの収入があればいいという方、チャレンジしてください。
店舗を増やしていけば、儲かる可能性もあります。ただ、現状で多店舗展開は厳しいと私は感じています。
理由として
- 自転車・パーツともに値上がりの傾向がある。
- 競争により、修理単価が下がってきている。
- 大型チェーン店・ネット販売店が増加傾向にある。
中国の経済成長や、価格カルテルの破綻、総展示台数の増加などなど、個人店に厳しい状況は今後も加速していくことは確実です。以下の記事にて詳しく書いていますので参考にしていただけると嬉しいです。
まとめ:大儲けは難しいです!
実際の数字から見る自転車屋の利益率
自転車屋は修理で儲けているといわれていますが、実際の利益率というのはどのようなものかリアルな数字を出してみます。
以上は修理頻度の多い修理の原価と利益率です。地域や取引先によって原価は変わってきますが、修理の利益率は大体7割以上となります。
鍵、ベル、サドルなどはこれに加えて取り付け工賃をもらう店もあるのでさらに利益率は上がります。
価格のところは大阪の安めの個人店基準で作成しました。実際はもっと高い店もたくさんあります。小さい店舗であれば、修理の売り上げが4、50万あればそれだけで採算ラインに達するでしょう。
まとめ:修理はもうかる!
実際のリアルな数字:自転車編
自転車は扱う車種によって利益率は変わってきます。
- 電動自転車:利益率10~20%
- 一般自転車:利益率30~40%
- スポーツ自転車:利益率10~30%
- PB商品:利益率30~50%
大規模なチェーン店で自社ブランド(PB商品)であればかなり高い利益率で販売できるようです。電動自転車に関しては家電量販店・チェーン店は販売台数が多いため、特別仕切り率が設定され、個人店ではなかなか値段勝負は難しいですね。
特に家電量販店ではポイント加算などがあるため、それらを加味すると採算度外視でないと、値段勝負はまず勝てません。
ということで、自転車を販売する際にワイヤーロックをおすすめしたり、さすべえ、サイクルカバー・カゴカバーなど、自転車の付属品を一緒に売るセールストークも利益率アップのためには必要です。
まとめ:自転車本体はあまりもうからない
実際のリアルな数字:パーツ編
自転車屋の主な収入源というと自転車本体、修理に次いでパーツ販売があります。数字でいうと、利益率は20~60%くらいでしょうか。
よく売れるものは、かご、鍵、サイクルカバー、傘立て、かご用カバー、ライト、子供乗せなどですね。大阪だとさすべえという商品もよく売れます。
サスべえに関してはこちら↓
売り上げ構成
うちの店の場合は自転車30%、店舗修理40%、パーツ販売20%、その他10%という感じです。
その他は、出張修理、自転車TSマーク保険、自転車配達料、防犯登録料などですね。
そして、利益の半分が修理によるものとなっています。
まとめ:やっぱり修理で成り立っている
結論として
みなさんのイメージ通り、自転車屋は修理で成り立っています。
利益率をみてぼったくりやん!と思われた方も多いでしょうが、個人店に関してはこれくらいの利益率で商売をしないとそもそも成り立たないという前提があります。
そんなに大儲けもしていないので勘弁してください。
ご拝読ありがとうございました。ご意見やコメントいただけると幸いです。