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しょぼい30代自転車屋のブログ

立地について考えよう:自転車屋開業 その3

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 立地について考えよう 第3弾です。その1とその2はこちら↓

kyomu-cycle.hatenablog.com

kyomu-cycle.hatenablog.com

 

  

 この記事では

 

▶ ある程度場所を絞ったあと考えること

 から

▶ 近隣の競合からある程度予測すること

 

 まで、なるべく詳しく書いていきたいと思います。

 

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目次

場所をある程度絞った後に考えること

 前の記事では立地の特性などを書いていきましたが、今回はある程度場所が決まった後のことを書いていきたいと思います。

 

立地を決めるにあたり考えた条件

 また自分語りにはなりますが、私は最初から大体の場所を決めていました。それは…。

  • 自宅から遠すぎない
  • 駅や商店街から近い
  • なるべく幅の広い道路に面している
  • とにかく家賃が安い

 以上の条件には理由があります。

  • 自宅から遠すぎない→前職で通勤で消耗したため。
  • 駅や商店街から近い→集客にお金を掛けられないため
  • なるべく幅の広い道路に面している→配達やネット販売などをしようと思っていたため
  • とにかく家賃が安い→資金力がなかったため

 

その地域の集客力を調べる

 そして、大体の地域が決まったらGoogleマップで自転車屋と検索しました。

 

 大体出てきたのは10店舗以上。個人店あり、チェーン店ありという感じでした。地元なので大体の売り上げ規模がそれぞれ分かります。

 主要なお店の月商合計はだいたい3000万くらいと予想しました。

 

 以上から、出店希望地域なら大体どこに出店しても商圏内(私は自転車店の商圏は直径2キロくらいだと思っています)の需要は最低限3000万円程度になるだろうと予想しました。

近隣の競合からある程度予測すること

 その商圏内の需要からどれくらいの需要を取り込めるのかと考えました。

  • ロードサイドで十分な広さがあれば最大10%程度
  • 場所がよくても店が小さければ最大5%程度
  • 場所が悪くて店が小さくても2~3%程度は取り込めるはず

 などと考えました。

 いちおう、上の数字には根拠があります。

 以前のチェーン店勤務の経験から、見えるくらい近い場所に大規模チェーン競合店を出されたとしても売り上げが半減するなんてことはなく、多くても20%程度です(統計を取ったわけではなく体感値です)

 さらに規模の小さい店ならさらに奪い取れるパイはさらに小さくなります。また、店舗はたった一本路地に入ったり、少し目立たないだけでも集客力が変わります。

 また、自転車店はお客さんの来店頻度が低いため、常連客を奪うのが割と難しい業種です。売れている店のすぐそばに出そうという安易な出店はよほどの勝算がない限りやめた方がいいと思います。

 

 その後、自身の生活費などを計算し、家賃8万以下であれば60万円以上の売り上げがあれば貧しいながら生きていけるだろうとエクセルで自作したシートで計算しました。

 そんなこんなで、たぶん出店しても生きていけるだろうと判断し、店舗を探し始めました。

 

今振り返って思うこと

 開業から3年以上たち、振り返ってみると大体予想通りの結果となってしまいました。

 売り上げは予想の下限値にほぼ一致、月商60万(閑散期)から100万(繁忙期)となっております。もうちょっと売り上られるとおもったんですけど...。

 

 エクセルで計算した自分の収入予測もおおむね一致してしまいました。ただ、値上げを継続的に行った結果、収入はいくらか増加しました。

 

 ご拝読ありがとうございました!またよろしくお願いします!

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