今回はツイートぺたぺたの雑記事になってしまいますが、すいません。
「スペシャライズドが突然の販売店への契約解除の件」を記事にしました。すごく重要な話題だと思ったのでスピード重視で。
知ったきっかけはこのツイート↓
今までスペシャライズドを扱っていた自転車屋さん宛にある日突然日本法人から「契約解除通知書」が届いたとのこと。 https://t.co/ni2JvoYLph 今年8月でこのお店ではスペシャ取り扱いが終了だそう(そしてこのお店だけでなく同時に100店舗近い取扱店が契約解除の対象に含まれるとか)
— たかはっしー (@Takahassy) 2021年5月14日
スペシャライズドのロードバイクを買おうか相談すべく近所の取り扱ってるチャリ屋に行ったら、今日米本社からの通達で以後大型店でしか取り扱わない方針になったから、うちじゃもう扱わないと店員のおじいちゃんがものさみし気に話してきて、久々に資本主義至上社会を恨んじゃったよね。
— 陳 (@peacefullunch) 2021年5月14日
実際に契約解除通知書が届いたスペシャライズド取扱店さんのHP↓
タイトルがズバリ「粛清! 恐怖! 非情! だけど愛してるよ…」無念さが伝わってきます。
「スペシャ以外の製品も扱う」「取引金額が(スペシャの要求より)少ない」「スペシャが指定した設備投資をしない」「近隣のスペシャライズド・コンセプトショップの邪魔になる」というNG要項を全て満たしてしまう「自転車じて吉」はアッサリと契約を切られちゃいました。これが当店だけだとみっともない話なんですが、今回は全国で百店舗近いショップが同時に粛清されちゃうようです。怖いね…
私が以前勤めていた店もジャイアントで同じ展開になりました。もちろん販売台数が少なすぎたので誰も文句を言いませんでした(しかも近所にジャイアントショップもできた)
ただ、今回のお店さんは十数年のお付き合いで800台も売ったお店。ぺら紙一枚ではいさようならはちょっと冷たすぎるのでは…?
追記:ほかにも契約を打ち切られたお店のブログがありました。
あーあ、これから折角、弊店に予約を入れて頂いたお客様にお断りとお詫びの
連絡を入れなくてはいけません、これほど辛いお仕事は有りません。
概ね、金額ベースで120万ほどの売り上げが飛んでなくなります。
なんと、予約分が納車されないそうで…。ひどい話です。
スペシャライズド、契約打切りするとして補修部品はどうなるんだろう?スポーツ自転車はメンテありきだし、専用部品もそこそこあるだろうに。
— 腳踏车 (@cyclekaigyou) 2021年5月15日
必要最低限の補修パーツに限っては引き続き供給が受けられるようです。これからも当店で責任をもってメンテナンスを行わせて頂きます。修理やオーバーホールの際は遠慮なくバイクをお持ちください。
幸いなこと?に補修パーツは供給されるそうです(当たり前だろと思いますけど)
GIANTと同じで、安定して数売る量販と自社ショップに集中したいんですね。
— 腳踏车 (@cyclekaigyou) 2021年5月15日
10数年の付き合いで800台売った店をペラ紙一枚で契約解除はさすがに冷たすぎですが…
S社って元々そういうヤツじゃん🤷♂️
— テストサイクル (@testcycles) 2021年5月15日
販売店の整理縮小は当店取引のヤマハでも行われていて、まあそおする理由は納得できるものなのでいたし方が無いかと。S社がどのような理由で行っているかはわからないけど、時代の流れなのかもしれないね。
— Clean Water Factory (@gXUJeXI1Gq6KDmO) 2021年5月15日
ヤマハも昔は簡単に契約できていたんですが、今はだいぶ厳しくなりました。
特定のブランドに限らず、高単価な自転車の拡販を目指すなら、LV並みに絞った店舗展開を求められるのは必須
— フィクションサイクル店長 (@fiction_cycles) 2021年5月14日
街の老舗バッグ店から直営にシフトするのは当然の流れです
私は一般車専門店の人間なのでスポーツ車の世界はいまいちわからないのですが、アパレルの世界で例えると、スペシャライズドなどはハイブランドみたいなものでしょう。
販売は直営店のみ、高単価、高利益、値引き・セール一切無し
— 腳踏车 (@cyclekaigyou) 2021年5月15日
スペシャライズドはこういうのを目指してるのかな?
【企業分析】ハイブランドの雄「エルメス」の企業体質を徹底研究 https://t.co/Fplfbz36AV
ブランド価値を高めるために安売りする個人店や量販店を排除して、自社店舗を中心にしていくという戦略はブランド価値と単価を上げるためには必要なのかもしれません。
が、アパレルと違い、自転車はメンテナンスありきの乗り物です。高級だろうとメンテナンスがなされていない自転車は本来の性能を発揮できません。
それはつまり、ブランド価値を落とすことではとも思うのです。
自転車はメンテありきなので自社で全てまかなえるはずもなし。車体は売らせないけどメンテはやらしたるみたいな傲慢も通じるはずないと思うけど。高級車ほどいい組み立てとメンテあってこそでは。
— 腳踏车 (@cyclekaigyou) 2021年5月15日
安売りする店、直営店舗と競合する店がブランディングの邪魔になるのは分かりますが、いらないと思って捨てた部品が実は重要な部品だったみたいなことにならないといいのですが…。
ただまあ、無茶な安売りしたり、無手勝流の整備するような店は今後、有名メーカーから切られていく流れなのかなとは思います。(今回切られたお店がどういうお店かはぜんぜん分かりませんが…)
「お前のかわりはいくらでもいるんだよ」をやって販売店を次々ときっていった結果
— alpesl(湯通しした豆腐程度のメンタル) (@alpesl) 2021年5月14日
「助けて、どこの店もうちの自転車を売ってくれないの(注 自分からきっておきながらこのセリフ(笑))」
ってオチになるってなのはないよね??
ちなみに労働者でコレをやって人員がいなくなって困ってる業界は多いよ
スペシャライズドがこうならないことを祈ります。
追記:よい創作小話を発見しました↓
※フィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
— サイクルショップカンザキ吹田店 (@81496suita) 2023年1月22日
在庫が余った!処分お願い!(40台ほど在庫ぶっこむ)が常態化
↓
数年後
↓
関東と関西の値引き販売していたショップは切ったので、安心して定価販売してください!
(在庫ぶっこんでいたショップを切る)
↓
半年後
↓
急遽定価販売していた多くのショップと契約解除
— サイクルショップカンザキ吹田店 (@81496suita) 2023年1月22日
↓
コンセプトストアを増やしてプレミアムブランドを目指す
↓
ネットで直販開始
↓
ネット直販で在庫処分セールスタート!
という企業の社長が主人公の小説を考えているのですが、人気出るでしょうか。
あ、フィクションですよ。
ご拝読ありがとうございました!
noteもやっています。