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カンボジア・ミャンマーが特殊詐欺の拠点になっている理由と国際的な対応


 2023年以降、カンボジアやミャンマーが日本を含む各国に向けた特殊詐欺の拠点となっている事例が増加しています。

 一見すると観光や文化で知られるこれらの国々が、なぜ詐欺犯罪の温床になっているのか?

 本記事では、摘発事例、国際機関の報告、現地の治安状況、ITインフラ、人身売買の関係など、多角的に解説します。

 

 


🔴 具体的な摘発事例:カンボジア・ミャンマー双方での動向

 2023年、カンボジアでは日本人を含む詐欺グループが摘発されました。主にSNSや仮想通貨詐欺、ロマンス詐欺に関与し、偽装企業を使って被害者から金銭をだまし取る手口が確認されています。
 一方、ミャンマーでは軍事政権下の無法地帯化した地域で、軍閥と詐欺組織が癒着。人身売買や強制労働の疑いが濃厚な詐欺拠点も存在しています。


📡 国際機関の警告と報告書

  • UNODC:アジアのカンボジア・ミャンマー地域における「サイバー奴隷制」と称される詐欺と人身売買の結びつきを指摘。

  • 国連人権高等弁務官事務所:ミャンマーにおいても、多くの若者が軍閥による詐欺活動に強制的に従事させられている可能性を報告。

  • インターポール:東南アジア全域で詐欺犯罪が多発、特にミャンマーとカンボジアの連携疑惑に注目。


⚠️ 現地の治安・腐敗と軍閥の影響

 カンボジアでは行政機関の腐敗が進み、賄賂によって摘発が免れるケースが多発。
 ミャンマーは軍事政権の支配下で一部地域が無法地帯化し、軍閥と詐欺組織の関係が深刻。軍閥が詐欺拠点を保護し、人身売買や強制労働を黙認しているとの指摘もあります。


🌐 ITインフラと詐欺活動の背景

 カンボジアではモバイル通信の急速な発展により、SNSや仮想通貨を利用した詐欺が容易に実行可能。
 ミャンマーも都市部を中心にインターネット環境が整いつつあり、国際的な詐欺ネットワークと繋がっています。


🔗 人身売買・強制労働との深刻な関係

 両国ともに詐欺グループは偽求人を使い、若者を騙して連れ込み強制的に詐欺活動に従事させています。
 脱走や抵抗が発覚すれば暴力や性的虐待が加えられ、国際的な人権問題となっています。


🔴 特殊詐欺の拠点とされる主な国々 、進む詐欺の「グローバル化」

🌍 国名 現状 特徴
🇰🇭 カンボジア 拠点化が深刻 法の隙を突きやすい、治安悪化と腐敗の影響が強い
🇵🇭 フィリピン かつて活発、最近は減少 日本語話者確保が容易、通信環境が整っている
🇹🇭 タイ 今も一部活動あり 出入りの自由度が高く、潜伏しやすい
🇲🇲 ミャンマー 一部地域で「無法地帯」 軍閥との癒着、人身売買も問題に
🇨🇳 中国 頭脳・システム担当 IT支援中心、資金洗浄の拠点ともなる
🇱🇦🇻🇳 ラオス・ベトナム 今後拠点化の可能性あり インフラ整備と法整備のギャップが狙われやすい

まとめ:なぜカンボジア・ミャンマーなのか?

  • 法整備の不備や治安の脆弱性

  • 腐敗・軍閥支配による摘発の困難さ

  • 通信インフラの発展により詐欺が遠隔操作可能に

  • 若年層の経済的困窮を狙った強制労働・人身売買

  • 近隣国での摘発強化に伴う拠点移動

 

参考資料