しょぼ輪

雑記なブログ

読んだよ(本や漫画)

ぜ“文学小説”は読まれなくなったのか? データで見る現代の読書事情

はじめに かつて文学小説は、知性や教養を象徴する存在でした。村上春樹や大江健三郎、吉本ばななといった作家の作品は幅広い世代に読まれ、新聞や雑誌もこぞって文学賞を特集し、書店の平台には新刊が積まれました。 しかし、2020年代の出版市場をデータで…

裏世界を描く本5選 – 常識をぶち壊す読書体験

日常では絶対に触れられない世界や、社会のタブーを突き破る書籍。 今回は、犯罪、裏社会、薬物、性搾取、そして資源と暴力団のつながりを暴く5冊を紹介します。 どれも「普通の読書」では味わえないスリルと知識を与えてくれる一冊です。 1. 高木瑞穂『売春…

国産ディストピア小説6選:深層から切り込む日本発の暗黒世界

日本のSFには、「監視社会」「荒廃」といった王道以上に、人間の意識や制度、倫理を深く抉(えぐ)るディストピア小説が数多く存在します。 今回は、ジャンル、独創的な世界観、社会的問いかけを含む国産ディストピアSFの珠玉6作をご紹介します。 1. 新世界…

🔍 酉島伝法『るん(笑)』徹底解説:隔離都市に巣食う言霊信仰と疑似科学の制度

るん(笑) (集英社文庫) 作者:酉島伝法 集英社 Amazon 酉島伝法の短編集『るん(笑)』は、“スピリチュアルに侵食されたディストピア”を描きつつ、現代の社会と重なり合う不気味さが胸に残ります。 全3編の構成に乗せて、「科学が信仰に変わり、言葉が現実…

人生の糧になる本ってなんだろう?——18歳の読書探しの旅

こんにちは。今日は「人生の糧になる本を教えてほしい」というスレッドから、心に残ったやりとりをもとに、実際に読んでみたくなる本たちを紹介します。 スレ主は18歳の建築系専門学生。「アランの幸福論」をきっかけに、人生に役立つ・心を耕すような本を探…

📚ラノベ市場の現状とこれからの展開【2025年版】

かつて一大ブームを巻き起こしたライトノベル(ラノベ)。 『涼宮ハルヒ』『ソードアート・オンライン』『ようこそ実力至上主義の教室へ』など、多くの人気作が世に出て、アニメやゲームへと広がっていきました。 しかし2025年現在、そのラノベ市場が大きく…

【徹底解説】『All Tomorrows』──人類の未来1億年を描く、禁断の進化SF

今回は、知る人ぞ知る「カルトSF」の代表作、『All Tomorrows(オール・トゥモローズ)』をご紹介します。 この作品、初出は2006年なのですが、2020年代に入ってからインターネット上で突然火が付き、今やYouTube解説動画やミームで爆発的に注目されているサ…

『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』炎上から考える:障害と偏見、そして共に働くということ

2025年4月、三笠書房から発売予定の書籍『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』(神田裕子 著)が、SNSや各方面で大きな批判を受け炎上しました。 この本に関する炎上は、単なる一書籍の問題にとどまらず、社会に残る障害への偏見や、職場での共生につ…

なろう小説ブームが映す「知性の低下」論争と大衆娯楽の本当の姿

なろう系小説の人気がまた話題になっています。一方で、「日本人が幼稚になっている」「知性が落ちている」といった強い意見もよく見かけます。 異世界転生や追放後のざまぁ展開、主人公のチート能力など、わかりやすいおもしろさが支持される半面、「ただの…

【まとめ記事】ネット民が語る「トラウマになったアニメ・漫画」まとめ

ネットの掲示板で、「トラウマになったアニメや漫画を教えてくれ」と呼びかけられたスレッド。 ほのぼの作品ばかりに触れていたスレ主が、“心に傷を負うレベル”の作品を求めたところ、集まったのは想像以上に多彩で、そしてエグいラインナップでした。 この…

【まとめ記事】読んだ後に「凄いもん読んだわ……」ってなった小説教えろ

読んだ後に「凄いもん読んだわ……」ってなった小説という話題をもとに、情報をまとめてみました。いい本との出会いになれば幸いです。 ミステリ・サスペンス枠 ホラー・ダーク枠 SF・哲学・文学枠 歴史・ドキュメント・実録枠 ミステリー・ホラー系 SF…

コミュ力ゼロの人間がコミュニティを作らずにビジネスを成功させるためには。

「ビジネスを成功させるには、人脈やコミュニティが不可欠」と思っていませんか? 実は、コミュニケーションが苦手でも、戦略次第で十分成功できます。ポイントは、「強力な商品やサービスを作り、販売やサポートを自動化する」ことです。 ここでは、コミュ…

【読書】5月度 読んだ本とか漫画とか【2022】

いつもブログご覧いただきありがとうございます。しょぼ輪です。久しぶりの読書感想記事です。 目次 最速でおしゃれに見せる方法 〈実践編〉 夢をかなえるゾウ サイクル野郎 キンドルアンリミテッドで読める意識高い系の本たち まとめ 最速でおしゃれに見せ…

魅力的な自転車本紹介

今回は私が買い集めた魅力的な自転車本を紹介していきたいと思います。 目次 ジャスト・ライド──ラディカルで実践的な自転車入門 銀輪の巨人 自転車物語スリーキングダム プロジェクトPOS―ある事業部の挑戦 ジャスト・ライド──ラディカルで実践的な自転車入…

【読書】9月度 読んだ本とか漫画とか【2021】

いつもブログご覧いただきありがとうございます。しょぼ輪です。ワクチン2回目も打ちました。 目次 Ank : a mirroring ape 夢をかなえるゾウ サイクル野郎 キンドルアンリミテッドで読める意識高い系の本たち まとめ Ank : a mirr…

【読書】8月度 読んだ本とか漫画とか【2021】

あっという間にもう9月。8月度に読んだ本なので8月中に更新したかったのですが、いつの間にか9月も初旬。 いつもブログご覧いただきありがとうございます。しょぼ輪です。ワクチン打ちました。 目次 小説 ゆうえんち -バキ外伝- 立て板に泥水 TWO突風! ゆ…

【読書】7月度 読んだ本とか漫画とか【2021】

あっという間にもう8月。 いつもブログご覧いただきありがとうございます。しょぼ輪です。 目次 異世界もう帰りたい 仕事をしながらでも365日連続投稿できる「note」の続け方 「発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック 竜女戦記 異…

【漫画】現役自転車店主がおすすめする自転車漫画3選【おすすめ】

こんにちは、しょぼ輪です。せっかく自転車屋をやっているので、今回は自転車漫画を紹介していきたいと思います。 もちろん、実際に読んでかつ、面白かったものだけの紹介となります。 目次 並木橋通りアオバ自転車店 Over Drive スマイリング!~…

【読書】6月度 読んだ本とか漫画とか【2021】

いつもブログご覧いただきありがとうございます。しょぼ輪です。 今回、ブログの収益性を高めていく意味と備忘録を兼ねての新企画「読んだ本とか漫画とか」を始めようと急に思いつきました。 できれば毎月記事にしていきたいと思います。読んだもの全部はさ…

自転車屋を始めた後に読んでよかった本5選

前回の 自転車屋をはじめる前に読んでよかった本5選に続いて、今度は自転車屋を始めた後に読んだ本4選をピックアップさせていただきます。 目次 しょぼい起業で生きていく ジャスト・ライド──ラディカルで実践的な自転車入門 マンガ 自営業の老後 韓非子 発…

「ゾンビサバイバルガイド」マックス・ブルックス これで勝つる! 

ゾンビ大好きアメリカ人により執筆された実用書の中の実用書。それが本書「ゾンビサバイバルガイド」です。 内容はタイトルに集約されています。「ゾンビ」から「サバイバル」するための「ガイド(手引き)」。 ゾンビサバイバルガイド 作者:マックス・ブル…

断捨離と捨てられない本たち

今日は元旦。年末大掃除ができていなかったのでおそおそながら、掃除と断捨離を行いました。 服はまあまあ進みましたが、本や漫画がどうにも…。もう読まないと思うけれど残しておきたい。その思いがあって、整理が進まず。 これは捨てるかどうかめちゃくちゃ…

自転車屋をはじめる前に読んでよかった本5選

「言語は認知や思考を規定する」という説は賛否両論ではありますが、読書経験は確実に個人の思考を規定しうるものだと私は思っています。 他人の思考をいかに多くなぞるかで思考の幅は広まっていきます。豊かな思考力を育むために読書していきましょう! こ…

刺青/藤沢周 起承転結はいらない。

サイバーパンク的な世界観とハードコアな文体が最高の小説です。独特な雰囲気が好きで、何度も読み返しました。藤沢周先生、大好きです。 一流作家はみんな独特の文体があると思うのですが、藤沢先生の文章はHIPHOP感があって本当にかっこいいですね。 刺青 …

「日本軍ゲリラ 台湾高砂義勇隊」/菊池一隆 書評

非常に良い本に出会ったので、印象に残った部分を感想とともにまとめました。 太平洋戦争における台湾原住民のゲリラ戦や従軍した台湾原住民のその後などを記した本です。 実際に高砂義勇隊として戦争に参加した原住民の方のインタビューも随所に挟まれ、あ…

「X雨」 / 沙藤一樹 メタフィクションの傑作

雨が降ると思い出す不思議な小説です。視える人にしか視えない、罪を犯した者にだけ視える雨。X雨と名付けられた雨の正体とは...? カバーデザインも秀逸です。大学生の時にブックオフで買いました。 X雨 (角川ホラー文庫) 作者:沙藤 一樹 発売日: 2014/12/…