長距離を自転車で旅したい人にとって、一度は名前を耳にするのがジャイアントの「グレートジャーニー」。
パニアバッグまで標準装備された珍しい完成車として、2000年代から多くのサイクリストに愛されてきました。今回はその歴史と特徴を振り返ってみます。

誕生の背景
グレートジャーニーが登場したのは2002年ごろ。ジャイアント・ジャパンがツーリング専用のモデルとして世に送り出しました。
当初はMTBのフレームをベースにしていましたが、年を追うごとにツーリングに特化した設計へと進化していきます。
特徴的な装備と仕様
このバイクの大きな特徴は「買ったその日から旅に出られる」こと。前後のキャリア、パニアバッグが最初からセットになっており、ユーザーが一から揃える手間がなかったんです。
フレームはアルミ、フォークはクロモリで丈夫さと乗り心地のバランスも良好。ギアはシマノのClarisやSoraなどを採用し、3×8速や3×9速といった幅広い走り方に対応していました。
タイヤは26インチの少し太めサイズ。舗装路からダートまで安定して走れる仕様で、まさに「旅の相棒」と呼ぶにふさわしい存在でした。
評判とユーザーの工夫
長距離ライドや日本一周の旅に出た人の多くがこのバイクを選んでいます。
パニアバッグの防水性にはやや不満の声もありましたが、そこはユーザーがオルトリーブなどに交換してカスタマイズ。そうした「旅人の工夫」が各地で語られるのも、グレートジャーニーの魅力のひとつだったと言えるでしょう。
価格面でも非常に評価が高く、バッグやキャリア付きで10万円前後という設定(当時)は破格でした。旅用自転車としてはコストパフォーマンス抜群の一台だったのです。
生産終了とその後
残念ながら2017年モデルを最後にグレートジャーニーは生産終了となりました。以降は復活の話もなく、現在はグラベルロードなどがその役割を引き継いでいるとも言われています。
とはいえ「標準装備ですぐ旅に出られる」という完成度の高いコンセプトは、今もなお多くのファンの記憶に残っています。
まとめ
2002年の誕生から2017年の生産終了まで、15年近く旅するサイクリストを支え続けたグレートジャーニー。買った瞬間に「どこへ行こうか」と胸が高鳴る自転車は、そう多くありません。
中古市場では今でも根強い人気があり、「旅の相棒」を求める人にとって特別な存在であり続けています。
グレートジャーニーの歴史的意義
| 年代 | ハイライト |
|---|---|
| 2002年 | ジャイアントジャパンが専用ツーリングバイクとして「GREAT JOURNEY」誕生。 |
| 2010–2017年 | MTバイク系から専用設計へ進化。積載・耐久・価格のバランスに評価。 |
| 2017年 | モデルとしては最後となり、生産終了。 |
| その後 | グラベルロードなど時代の流れに押され、復活はなし。 |

