厚利小売という言葉をご存知でしょうか。簡単に言うと「高い利益率のものを少なく売る」ということです。言い換えるとたくさん売らなくても儲かるという夢のような形態です。
で、厚利小売の代表格と言えばバルミューダ。そのバルミューダからバルミューダフォンなるものが発売され、酷評されているようです。
私はスマホに興味がないので、どういう商品なのかよく分からなかったので、youtubeのレビュー動画を観ました。
レビュワーさん曰く、スマホはどこの会社の製品も詳細なスペックが公表されていて、他社製品とのスペック比較が容易だそうで、それによると「バルミューダフォンはゴミ」ということでした。
上位互換の他社製品より数万円以上高いが、それを覆すウリもないとのこと。
思えば、バルミューダはミドルスペックかそれ以下のものをデザインとブランドイメージで高価格・高利益率で販売していたわけです。
しかし、扇風機やトースターなどはインテリアとしてのデザイン性やブランドイメージで「ごまかし」がききますが、日用必需品と化したスマホにはそのごまかしがききません(私はバルミューダ製品を一つも使ったことがありませんが…)
バルミューダの看板商品のトースター↓
私はバルミューダに対して、「価格は高いものの、デザイン性が高く、高性能な家電」というイメージを持っていましたが、「ミドルスペックなのに雰囲気だけで高価格」なイメージに変貌しました。
バルミューダフォンの売り上げ目標はたった27000台だそうで、アイフォンの2020年の出荷台数1563万台の0.2%程度。
おそらく、スマホ事業で大きな利益やシェアを取ろうという戦略ではぜんぜんなくて、宣伝効果と名前を浸透させるための戦略だったのだろうと思います。
ソフトバンクと手を組んで売ることから完売は確実でしょうが、ただ高いだけのスマホを売りつけたことによるブランドイメージの毀損はその利益に見合うものでしょうか?はなはだ疑問です。
ご拝読ありがとうございました!
noteもやっています。
この記事を書いているのは…
大阪府内にて自転車屋を営んでいるしょぼ輪です。2017年に自転車屋を開業しました。
自転車屋として、自転車が好きな方、自転車屋に勤めている方やこれから開業しようとしている方に役立つ記事を書きたいと思っています。
本名ではなく、ペンネームで記載していますがご理解ください。
プロフィールは→こちら