しょぼ輪

しょぼい30代自転車屋のブログ

自転車は軽ければ軽いほどいい、わけではない【高齢者の方の自転車買い替え接客時に大事なこと】

<

この記事をシェアする

f:id:cyclekaigyou:20211122121114p:plain

 「自転車は軽ければ軽いほどいい、わけではない」今回はこちらの記事を深堀しました↓

 

note.com

 

目次

  

はじめに

 競技用自転車に関しては、軽いことはいいこと(強度との兼ね合いもあるが)なんですが、一般車に関しては必ずしも軽ければいいとは言えないという話です。

 私のお店は高齢者の多い地域にあるので、ひつぜん、お客さんも高齢者が多いです。年を取ると筋力も低下しバランス感覚も悪くなります。

 そこで、「軽い自転車がいい」とご指名で自転車をご注文下さるお客さんが多いわけですが、簡単にアルミフレームの自転車をすすめてしまうと失敗することがあります。

どんな問題が起こるのか?原因は?

 「ハンドルがふらつく」「まっすぐ走りにくい」かなり少数ではありますが、納車後に言われることがあります。

 これには原因がいくつかあります。

1、新車なので、ヘッドパーツが新品でハンドルの動きがそもそも軽快。

2、もともと古い重い自転車に乗っていてたから、かつ、古い自転車に慣れていたから

3、ホイールがアルミリムで軽量

 などです。1はそのままですね。新品ゆえに古い自転車に比べ、ハンドリングがクイックになります。

 2に関しては、昔の自転車は鉄フレームで頑丈かつ重量がある自転車が多く、高齢者の方は古い重い自転車に20年30年(それくらいずっと同じ自転車に乗っている方は意外に珍しくありません)乗り続けて、それにすっかり慣れ切っている場合があります。ですので、年季の入った自転車に乗っている方の乗り換えの相談はとくに慎重になるべきでしょう。

 3に関してですが、最近の自転車はアルミリムのホイールがほとんどです。アルミは軽量なのはいいのですが、古い鉄リムの軽快車に乗るとその安定感に驚かされます。

 高齢者の方におすすめの電動自転車を聞かれたときに、私は前モータータイプをおすすめすることがあります。

 前モータータイプは前輪が非常の重いのですが、モーターにより駆動するため、出だしがよく、車輪が重い故にハンドル操作が安定します。車体が重いというデメリットがありますが、高齢者の方にこそアシスト自転車は向いていると私は思います。

まとめ

 軽量な自転車だと、押し歩きの時や駐輪するときにはいいのですが、筋力やバランス感覚が低下している高齢者の方にとっては乗りにくい場合があります。試乗してもらったり、説明を丁寧にして最適な一台を提案していきたいですね。

 noteもやっています。

note.com

 

 ご拝読ありがとうございました!

 

この記事を書いているのは…

 大阪府内にて自転車屋を営んでいるしょぼ輪です。2017年に自転車屋を開業しました。

 自転車屋として、自転車が好きな方、自転車屋に勤めている方やこれから開業しようとしている方に役立つ記事を書きたいと思っています。

 本名ではなく、ペンネームで記載していますがご理解ください。

 プロフィールは→こちら