個人の小さな自転車屋は今後どうしていくべきか。自転車屋を開業してから、たった4年目の身ではありますが、記事にしました。
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これからの自転車業界の傾向
Googleで調べてみると、今は大型店が増加し、個人店が減少傾向にあるみたいです。特に個人店では後継者不足や高齢による廃業などが多く発生していますね。
そういった個人店では、自転車販売よりも、自転車修理を中心に利益を上げてきました。
対して、大型店は規模メリットを生かした高利益な、自転車販売を主な利益源としています。具体的な企業名は出せませんが、プライベートブランド自転車の利益率は4割から5割にも達するものもあります。
個人店でこの利益率を出すことは容易ではありません。一方、修理の利益率は価格設定にもよりますが平均7から8割といったところです。
過去記事からの引用ですが、自転車屋の店舗数はどんどん減っています。この傾向は今後もずっと続いていくと思います。
店主一人でやっているような小さなお店が後継者がなく、店主の高齢化によって廃業しているのです。
店が少なくなっていくということは競争が緩やかになるんじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、おそらく逆に競争は厳しくなります。
どういうことかというと齢店主の引退による廃業は増加していくもののチェーン店の新規開業、ネット販売は増える傾向があるからです。
近隣ではチェーン店が増え、個人店主の引退相次ぎ、その度に新車の販売が減り修理売上が増える。ピカピカの新車の修理が減り、ボロボロの自転車の修理が増える。
— 腳踏车 (@cyclekaigyou) 2021年3月27日
売り場面積、展示台数は増大し、お客さんの購入経路、選択肢は増えていきます。
そうなってくると小さいお店にとっては新車は売りづらくなっていくでしょう。規模のメリットもなく、品揃えの面でも大手には勝てません。
サイクルベースあさひの存在
自転車販売店を展開する、あさひが5日発表した2021年2月期単体決算は、売上高が前期比16・0%増の694億円、純利益が84・4%増の47億円で、通期としてともに過去最高だった。新型コロナ感染拡大で人混みなど「密」を避ける動きが広がり、スポーツタイプや電動アシスト付きの自転車販売が好調だった。
上の記事にもあるように、チェーン店最大手・サイクルベースあさひはこれからも業績を伸ばしていくと思います。
アサヒさんのこれ税込で50000切ってるのやばくない?
— こんちき@7月以降お仕事募集 (@konchikidon) April 3, 2021
センタースタンドだし8速ハブで可能性を感じてしまう pic.twitter.com/47sDzzqHfY
オリジナル自転車もかなり安いです。最大手だけあって、下請けを絞りに絞れるのが強いですね。
小さい個人店だとこの価格でこのレベルの商品を高利益を見込める下代で仕入れることは不可能でしょう。
いま、アパレル業界でDtoCブランドなるものが力をつけてきているようですが、サイクルベースあさひもその路線を強めていくでしょう。
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生き残りの道は修理にある
以上の傾向から、チェーン店は利益の取れるオリジナルの自転車販売に重きを置くスタイルになっていくと私は予想しています。
古い自転車を手間をかけて直して工賃をもらうよりも、利益率の高い新車を販売する方が時間当たりの利益が高くなるからです。
よって、修理工賃を高めに設定し、なるべく修理より新車買い替えにもっていく接客を強化するでしょう。
大きなチェーン店にボロボロの自転車を持っていくのは抵抗があるという理由で修理お持ち込み。商機を感じる。
— 腳踏车 (@cyclekaigyou) 2021年3月27日
そこで、今回の記事の結論になります。
勝つ見込みが少ない新車販売より利益率の高い修理を強化していきましょう!
そういえば自転車業界に入った時いちばん安い自転車は8980円だったな。コーナンのセールで6800円とか今からは考えられない。
— 腳踏车 (@cyclekaigyou) 2021年3月26日
それにしても、自転車の値段昔に比べて高くなりましたね。というか、昔が安すぎたのかもしれませんが...。
ご拝読ありがとうございました!