開業してお店をつぶさないようにするには?どんな商売でもそうですが、出ていくお金を把握することが大切です。
塵も積もれば山となる。固定費や経費も積もれば大きな負担になります。
私も開業してから当初思ったよりいっぱいお金を払っていることに気が付きました。経費を抑える・固定費を節約する方法などは私より詳しい解説している人がいっぱいしますので、今回の記事では 見落としがちな固定費(自転車屋ver)について書きました。
これらを事前に売り上げ計画に組み込んでおけば、先々の資金計画も立てやすいと思います。
目次
ゴミ処理費
まずはこれでしょう。意外と掛かります。
(注)自転車屋の廃棄物処理の費用なので、他業種のことは分かりません。
私が頼んでいる業者さんは月10000円(税抜き)ですが、今後値上げ予定だそうです。追記:値上げで12000円(税抜き)になりました。
ただ、一般ごみだけでなく、プラゴミ、段ボール、自転車、金属ごみなどなんでも持って行ってくれるのでこれでも相場より安いと思います。
ちなみに前職のときは月20000円(税抜き)で普通ごみ、プラゴミ、鉄ゴミ、段ボール処分可能。タイヤ・自転車は処分不可でした。
注意すべきは業者によってはタイヤや自転車、金属ごみ(ホイール、チェーン、金属製のかごなど)、プラゴミ(意外と出ます、樹脂かごや樹脂製子供乗せなどです)は処分できないとか、別料金もしくは一本当たり幾らみたいな請求をする業者もいます。
私が最初に見積もりした業者は月20000円(税抜き)、タイヤ一本当たり150円(タイヤのみ、チューブ別)自転車処分不可、プラゴミ金属ごみは別料金という信じられない値段でした。
また、出す量によって値段が当初の見積もりと変わる可能性があるためそのあたりも最初に相談しておいた方がいいですね。
地域や業者さんによって値段は変わるので、複数見積もりしてもらった方がいいです。業者さんは「産業廃棄物処理業者 地名」で検索してみてください。
私の場合は検索で出てきた業者さんに見積もりしてもらいましたが、前述の通り値段が全く合わなかったので、知り合いの自転車屋さんに紹介してもらいました。
開業前に近隣の自転車屋さんに行って、紹介をお願いしてみるのもいいかもしれません。
商店街費・町会費
これは開業予定の場所にもよりますが、事前に確認しておいた方がいいです。物件契約前に管理不動産屋さんに確認しておいた方がいいでしょう。
私が借りている物件は商店街内にあるため、毎月商店街費を納めています。
月4000円です。これも地域によって大きく変わるためしっかり確認しておいた方がいいですね。
知り合いの自転車屋さんは月9000円払っていると聞きました。高いですね。
月々は小さくても年間になると、こういう費用がじわじわ効いてきます。会費分の恩恵を受けている実感は全くないのでできれば払いたくないです。
税理士さん・確定申告(決算)費用
私は民主商工会というところにお願いしています。会費は月5000円です(売上高により変化します)
白色申告なら月会費のみでやってくれるので年間たったの年間6万円。激安です。その他、融資申し込みの補助や補助金の申請の手助けもしてくれます。
私はコロナ補助金(持続化補助金や休業要請外支援金など)やコロナ融資の申請を助けてもらいました。
会費は売り上げや地域によって変わりますがたぶん一万円は超えないかと思います。
確定申告(白色申告なら)は慣れればおそらく自分でもできると思うので、節約したければ確定申告ソフトなどを使うのもお勧めです↓
ただ、売り上げや規模によっては青色申告にしたり法人化したりする場合もあると思いますが、その場合は税理士さんに頼んだ方がいいかもしれません。
事業保険などの保険
物件によっては火災保険に入ることが契約条件に入っている場合があります。
また、事業保険などもかけておいた方がいいです。
事業保険とは↓
おそらくですが、はじめて起業しようとする人は事業計画を立てる際にこのあたりの費用を想定していない人が多いのではないでしょうか。
あとは、自動車保険も事業用として車両を使用するので一般的な保険より高くなります。
配達や出張修理のために車両を導入しようと思っている場合は気を付けてください。
保険料はリスクの度合いによって変わってきます。運転機会や走行距離が最も多い傾向にある「業務使用」は事故に遭うリスクが高いため、保険料が最も高くなります。その次に事故リスクの高い「通勤・通学使用」、その次に運転機会や走行距離の少ない傾向にある「日常・レジャー使用」と、リスクが高い順で保険料が高く設定されています。最も保険料の高い「業務使用」と最も保険料の安い「日常・レジャー使用」とでは、年間数千円も保険料の金額が異なることもあります。
すでに自動車を所有している場合でも、使用目的を変更する必要があります。
その他
そのほかにもお店を運営していくうえで細々としたものが積もってきます。
- 文具
- 切手、印紙
- プリンターのインク
- レジ袋
- レジロール
最近だとアルコール消毒液なんかもコストになってきますね。固定費ではありませんが、年間になるとけっこうなコストになってくるのでこの辺も気を付けていきましょう。
あとは銀行振込手数料も年間で考えるとけっこうな負担になってきます。楽天銀行だといろいろ条件はありますが、振込手数料が一定回数無料になるサービスがあるので口座をつくるのをおすすめします。
まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
月々数千円から一万円程度であってもそれらが複数あって、かつ年間でいくら払うことになるかというと、ざっくり数十万円近くになってきます。
これらが痛い。ほんとうに痛いです。そして、税金も掛かってきます。年間の売り上げがこれくらいで、仕入れと家賃がこれくらいで、みたいなざっくり計算で経営予測を立てると、これらの思ってたより払うことになるお金によって倒産してしまいます。
事業計画を立てる時点でこれらの固定費がいくらくらいか把握しておくことは、非常に重要です。
私は上に挙げた固定費についてまったく把握しないまま開業してしまいましたが、これから開業される方の参考になれば幸いです。
ご拝読ありがとうございました!