どうも最近自転車業界(特に弱小個人店にとって)でいい話がありません。
値上げに在庫不足、弱小販売店の切り捨て、メーカーの自社通販・自社直営店充実化の流れなどなど
過去記事でも触れています↓
今後、自転車個人店の参入が厳しくなっていくんじゃないかと思い、そのあたりを記事にしました。
目次
個人店開業のハードルがあがると思う理由
個人店の開業のハードルが上がると思う理由として…
- 自転車本体、パーツすべて今後も価格上昇を続けるのが確実
- メーカーとの契約条件が厳しくなる
- 通販のシェアが増えていくのが確実
- チェーン店の増加
あたりが理由です。
自転車本体、パーツすべて今後も価格上昇を続けるのが確実
今後もこの流れが止まることはないでしょう。
消費税0%にしても一瞬で無効にされてしまうくらいの値上げが来そうだ
— フィクションサイクル店長 (@fiction_cycles) June 10, 2021
鉄もアルミも原油も高い
2021年の今年、例年であれば、年一回程度であった値上げがすでに2回3回となされているメーカーもあります。
2020年、コロナで自転車売れた売れた言っても全体で見たら2019年より0.8%しか増えてません。これコロナが無かったらドーンと落ち込んでた可能性ありますわね。 pic.twitter.com/5ftcJd0w5a
— サイクルゲッター☆自転車とミニ四駆の店★ミニヨンクゲッター@尼崎 (@CYCLEGETTER) June 12, 2021
コロナ禍で新車が売れたり、乗っていなかった自転車を乗れるように直したいというお客さんが輪界を後押ししてくれ、一部では在庫不足も起こっていたようですが、マクロでみれば大したことなかったようです。
少なくとも零細個人の私の店ではその恩恵は全く感じませんでした。
シマノは9日、2021年12月期の純利益が前期比21%増の765億円になる見通しだと発表した。15年12月期の761億円を上回り、過去最高となる。
ただ、きっちり伸ばしている企業もあることはあります。が、やはり大手です。
サイクルベースあさひ(あさひ)で、12月度の既存店売上高は同146.1%(46.1%増)まで跳ね上がった。
サイクルベースあさひ、驚異の売上高46%超増!真冬でも自転車がアツい! | コロナで明暗!【月次版】業界天気図 | ダイヤモンド・オンライン
メーカーとの契約条件が厳しくなる・通販のシェアが増えていくのが確実
これも上記で引用した記事どおりで、メーカーは今後、自社直営販売、自社通販の流れを進めていくと思います。
アパレル業界を見てもこの流れで確実に進んでいっています。
今後、メーカーとの取引条件が厳しくなったり、契約打ち切りや新規契約の停止もあり得ると思います。
売ろうにも売らせてくれないみたいな感じでスポーツ自転車専門店の開店ハードルは上がりそうです。
自転車店は減少傾向だが…
自転車店はずっと減少傾向にあります。
高齢店主に後継ぎがないためというのが一番多い廃業理由だと思います。
逆にチェーン店は今後さらに増えていくでしょう。また、チェーン店だけではなく、家電量販店やコーナンなどのホームセンターまでもが自転車販売に続々参入しており、ライバルは増える一方です。
自転車専門店(チェーン店・個人店合算)の数は微減ではありますが、おそらく販売総展示台数は増えています。
つまり、自転車店の数自体は減るけれども、販売展示台数・販売スタッフ数などは増えていくだろうということです。
少子高齢化にともなって自転車市場が大きくなることはないでしょう。よって、一店舗当たりの利益も減っていくのでは?と予想します。
伸ばす店もあるが、その分のあおりを食らう店もある。従来通りのやり方だと、小さい個人店はあおりを食らう側になりやすいと思います。
私自身も今後の展望はやや暗いです。小さい店だからこそ、個人でやっているからこそできること探していかないと今後厳しいでしょうが、なかなか簡単には思いつきません。
ご拝読ありがとうございました!