自転車屋というと「自転車を販売しているところ」をイメージする方が大半だと思います。
チェーン店や家電量販店、ホームセンターが運営する自転車屋は、利益の大半を自転車で稼いでいると思いますが、個人の小さな店に関していえば修理の売り上げが利益の大半を占めてきます。
ということで、個人の自転車屋が儲けていくためには修理の売り上げを上げていくことが大切になってきます。
この記事では
▶ 修理単価を上げる方法
から
▶ 修理だけで成り立つ店になる方法
まで、なるべく詳しく書いていきたいと思います。
目次
修理単価をあげよう
まずは単価を上げる方法を考えていきます。
グレードアップをすすめる
タイヤ交換の際、グレードの高い商品をすすめてみましょう。後輪はすり減りがはやいので特に成功率が高いです。
依頼を受けたところ以外の修理をすすめる
例えば、パンク修理の際にブレーキワイヤーやブレーキシューの消耗具合をチェックして「ついでに交換しませんか」とすすめてみましょう。
パーツ販売単価をあげよう
次はパーツ販売についてです。
自転車と一緒に鍵を売る
いちばんオーソドックスなパーツ売上を増加させる方法です。自転車を購入してくれたお客さんに、自転車と一緒にワイヤー錠などのカギをすすめます。
盗難防止にもなりますよ。
- プレスキー鍵からディンプルキー鍵へグレードアップ
- サドルロックをすすめる
かごと一緒にカゴカバーを売る
かごの取り替えや取り付けの際に同時にカバーをおすすめしましょう。カバーはひったくり防止にもなります。
修理だけで成り立つお店になるには
私の目標は「自転車修理だけで成り立つお店になる」ことなのですが、それにはどれくらいの修理売り上げが必要なのでしょうか?考えてみました。
私の店の修理売り上げの平均は約25万、パーツ販売売り上げは平均14万となっております。合計39万。
残念ながらこれだけでは足りません。
- 固定費 15万円
- 給与 20万
- その他 5万
最低40万円の利益を上げる必要があります。
修理:パーツの売り上げ比率を2:1と仮定。さらに、修理利益率70%、パーツ利益率40%(ちょい辛めの設定です)と仮定すると…
参考記事:自転車屋は儲かるのか?:リアルな数字と利益率や売り上げ構成比など
- 修理=44.4万円
- パーツ=22.2万円
- 合計 66.6万円 となりました。
約1.7倍の売り上げ増が必要のようです。新車販売と中古車販売を止め、その分のリソースを割いても実現は難しそう…。
これからは自転車販売が環境的に難しくなってくるので、修理専門店にシフトしていきたいのですが、なかなか難しいですね。
ご拝読ありがとうございました!