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しょぼい30代自転車屋のブログ

立地について考えよう:自転車屋開業 その2

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 立地について考えよう 第2弾です。その1はこちら↓

kyomu-cycle.hatenablog.com

  

 この記事では

 

▶ 地域ごとの売れ筋や特徴

 から

▶ 避けた方がよい立地

 

 まで、なるべく詳しく書いていきたいと思います。

 

目次

 

立地と客層

  当たり前のことですが、立地によって客層は変わります。私が今まで勤めてきた自転車屋の立地から、その客層や売れ筋などを独断と偏見で書いていきます。

オフィス街のど真ん中

 客層はほとんどがビジネスマンたちです。会社所有の社用車が多かったので、見積書の作成や領収書の作製が非常に多かったです。

 オフィス街のため、子供がほとんどおらず、子供車はほぼ売れませんでした。

 売れ筋は変速機付きのママチャリタイプでした。

 

 面白かったのは大きな前かごがよく売れたことですね。A4サイズのビジネスバッグがそのまま入るタイプが一番売れました。

 

工場地帯そば

 オフィス街と同じく、子供が全然いませんでした。客層のほとんどが男性です。

 

 工場が多いため、金属片などを踏んでのパンクが非常に多かったです。パンクが頻発するため、チューブ交換やタイヤ交換をすすめてもパンク修理だけでやってくれと言われることが多かったですね。

 売れ筋は中古自転車と安い裾もの自転車でした。「すぐ壊れるから高い自転車はいらない」とよく言われました。

大型の団地付近

 上記二地域と打って変わって、ファミリー層や子供、高齢者の方が一気に増えます。団地によってはかなり多くの高齢者がいると思います。

 

 売れ筋は子供乗せ自転車やママチャリタイプです。

 その他の特徴として、空気入れにくるお客さんが非常に多かったですね。悪いうわさが立つと恐ろしい勢いで広まるので注意してください。

 

商店街内、商店街付近

 商店街の規模にもよりますが、客数が多くなる傾向にあります。買い物にくる高齢者の方たちや、主婦の方たちがメインの客層になります。

 自転車屋の商圏は1キロ程度と言われていますが、商店街があることにより商圏外からの来客(買い物のついで)が望めます。

 売れ筋はママチャリタイプ(特に一本フレーム軽快車)です。

 

駅近店舗

 これは完全に駅の規模によります。乗降客が多くても、人の流れが多いだけで来客につながらない場合もあります。(働きに来ているだけの人が多い場合など)

 通勤客用の大きな駐輪場がある駅や駅付近に商店街がある駅はおすすめです。

 

高級住宅街そば

 お金持ちが多いので、高額な自転車や電動自転車がよく売れます。お客さんのほとんどがまともな方たちなので、非常にストレスレスに働けます。

 ただ、賃料が高くなる傾向があるので気を付けましょう。立地は彼方立てれば此方が立たぬ、です。

 

避けた方がいい立地

 次は避けた方がいい立地について検討していきます。

所得の低い地域の住宅街

 クレーマーが非常に多かったです。タイヤ交換やチューブ交換も非常に嫌がられます。

 お金を出し渋る方が多いので、単価がかなり低くなってしまいます。客数のわりに利益率が低くなりがちでできるだけ避けた方がいいでしょう。

観光地やショッピング街

 こちらも微妙です。人はたくさんいます。遠方からもお客さんが来ます。しかし、売り上げにはつながりません。

 なぜなら自転車屋は気軽に持って帰ることのできるものではないからです。そして、たいていは自転車以外の交通手段で来ている人が多いためです。

 

まとめ

  • 人通りが多い=いい立地ではない
  • 駅前や商店街は有利だが、よく調べた方がいい
  • 場所=客層 場所により客層は決まる

 

 立地は本当に大事です、すごく良い場所でも周りに競合が多すぎるとだめですし、売りたい商品にマッチする客層がいない地域に出店してもダメです。

 

  立地なんて関係ない、親切にしていい仕事をしていればお客さんはやってくると言う人もいますが、そんなことは絶対ないです。

 

 立地選びは開業の最重要事項です!

 

 ご拝読ありがとうございました!

 

 

繁盛店をつくる立地選び

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