実は自転車屋の開業には資格が不要です。自動車整備店であれば無資格で開業はできないのですが、自転車屋は無資格で開業できます。
この記事では
▶ 自転車安全整備士とは何か?
から
▶ 試験内容・受験資格
まで、なるべく詳しく書いていきたいと思います。
目次
自転車安全整備士資格とは?
公益財団法人日本交通管理技術協会が実施している「自転車安全整備技能検定」に合格した人を指します。国家資格ではなく、民間資格です。
自転車安全整備士の資格内容は、
1.自転車の点検整備を行い、普通自転車には、点検整備済TSマーク(保険付)を貼付して、
安全で安心できる自転車を販売(提供)することができます。2.自転車の点検整備と安全利用の指導について専門的な知識と技術で交通安全の推進に
寄与することができます。試験では、学科・実技・面接の3科目があり、「学科試験」では、
自転車の構造及び性能に関する知識、自転車の点検整備に関する知識、自転車の安全
利用の指導に関する知識が問われます。「実技試験」では、自転車の点検及び整備の技術
が問われ、また、「面接試験」では、自転車の安全利用に関する指導の能力が問われます。
試験は1年に1回、費用は3万円くらいですね。(自転車安全整備士と自転車技師を両方受験した場合)
ちなみに自転車技師も国家資格ではなく、民間資格です。
そして、自転車技師とは...
自転車技士制度は、当協会が自転車組立、検査及び整備に関する適正な技術と知識を有する方を自転車技士として審査・認定し、自転車技士が自転車の組立、検査及び整備を行うことにより消費者に安全な自転車を供給することを目的とするものです。
試験の内容は?
試験の内容は以下の通りです。
難しくはありませんが、無勉強では合格できません。
学科試験
- 自転車の構造および機能に関する知識
- 自転車の点検整備に関する知識
- 自転車の安全利用の指導に関する知識
実技試験
- 自転車の分解
- 自転車の組み立て(ホイール組み立ての技術が必須です)
面接試験
- 自転車にかんするあれこれを聞かれます(きちんと日本語が話すことができれば問題ありません)
受験資格
- 18歳以上
- 2年以上の実務経験
自転車安全整備士の資格がなくても、自転車店は開業可能
自転車屋を開業する場合、自転車安全整備士の資格は必要ありません。ですが、TSマーク保険を取り扱いしたい場合は、自転車安全整備士の資格が必要になります。
自転車安全整備士の資格を持っていると、条件を満たせばTSマーク取扱店として登録できます。
TSマークとは...↓
TSマーク(自転車向け保険) - (公財)日本交通管理技術協会
まとめ
自転車屋を開業したいと考えるとき、自転車安全整備士資格を必要とするかは開業する方の考え方によります。
ただ、私は自転車安全整備士資格はあった方がいいと思います。TSマーク保険の取り扱いもそうですが、メーカーのよっては、無資格だと契約できない場合もあります。
下の記事もぜひご参照ください。
ご拝読ありがとうございました!
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