起業において計画を立てることは大事ですが、計画通りに進むことはほとんどないという話です。
私は新卒で営業会社に入社しましたが、「これは自分に全く向かないな」と思い、自転車屋の道に進みました。
自転車チェーン店に入社したのも、いずれは独立し一人で起業をしようと考えてのことでした。結局、開業を果たしましたが、わりと紆余曲折あったすえの開業でした。
自分語りで恐縮ですが、その紆余曲折を記事にしてみました。(身バレ防止のため若干の内容変更・脚色ありです。すいません)
目次
向いていなかった営業マン
私は大学卒業後、とある営業会社に就職しました。おもに飛び込み営業を行う、今でいうブラック企業でした。
なぜコミュ障なのに、明らかに向いていない営業職に就いたかというとその会社しか受からなかったからです。
結局、1年半ほどで退職しました。退職理由は営業成績不振ですね。
辞める前に先輩に相談したところ「お前は向いてないから早くやめた方がいいと思っていた」「若いからやりたいことやれよ」と言われ、自転車屋なら簡単に独立できそうだという安易な考えで退職後すぐに自転車チェーン店の面接を受けに行きました。
ちなみに自転車に興味を持ったきっかけは初ボーナスで購入したピストでした。
お金がなかったチェーン店勤務時代
そして、自転車チェーン店に無事入社。2年働き、自転車安全整備士の資格を取ってすぐに独立開業しようと考えていました。
が、前職より給料大幅ダウン。手取り15万くらいでした。
整備士資格は最短で取りましたが、昇給も少なくとにかく貧乏でしたね。やめる直前で手取り17万くらいだったような…。
そこで4年ほどくすぶっていたところ、開業しようとしていた先輩に声を掛けられます。
「一緒に開業しよう!」「やりましょう!」
そして、さらに貧乏になってゆくのです…。
悪化する労働環境
以前に、開業失敗例に関する記事を書きましたが、重ねてこの記事でも主張させていただきます。
「共同事業はやめておいた
毎日、10時間労働、休みは週一日、給料は…最低賃金大幅割れとだけ書いておきます。
みな体調を崩し、毎日イライラ。しかも金がないと。
これははやく辞めた方がいいなと思いながらも「今辞めてもお金がないし」「自分が辞めたら迷惑が掛かる」などと考え、ずるずると流されていきました。
それでも、35を過ぎたら再就職はもうできない(実際はそんなことないんですが、当時はそう思っていました)と考え退職しました。
自宅を購入しており、家賃負担がなくなったことが、退職のハードルを下げてくれましたね。
これが最後のチャンスで、辞めて開業して失敗したら再就職しようとかわりと甘いこと考えていました。
お金が原因で何かを先延ばしにしない方がいい
でも、なんだかんだあっても開業はできました。しかも、意外と安く開業できました。開業を難しく考えすぎていたのかもしれません。
お金がないから、準備が整っていないからとズルズルと先延ばしにしてきましたが、意外と、本当に意外と簡単だったのです。
だからといって、開業は失敗する可能性が非常に高いので安易に勧めるわけではありません。ですが、お金がないという理由でチャンスを逃すのはもったいないと思います。
まとめ
私は自分の店を持つというゴールを定めてはいましたが、計画していた通りにはいかず、思えば大きく遠回りをしてしまいました。
ただ、その遠回りも無駄ではなかったと思っています。営業マン時代の先輩の教えなんかが今頃活きてくるなんてこともあるので。
寄り道、脇道、回り道。しかしそれらも全て道
いい言葉ですよね。出典はプリキュアです。
ご拝読ありがとうございました!