自転車屋をやっていると必ず遭遇します。「工具を貸してほしい」と言ってくるお客さん(お客さんと言っていいのか分かりませんが)
Yahoo知恵袋を見ていて、記事の題名の質問があったので記事にしました。
結論から言うと、貸さないのが普通 なのですが、理由を書いていきたいと思います。
大体のお店は「工具貸してください」「うちは工具を貸し出しません」で終わってしまいます。
しかし、「自分の常識は他人の非常識」とも言います。
工具を貸してくれて当たり前と思っている人にとってはなぜ貸してくれないのかと恨まれるかもしれません。
不愉快な事実ですが、トラブルにならないよう、やんわりと断りたいものですね。参考になれば幸いです。
目次
工具を貸さない理由:壊されると困る
いちばんオーソドックスな理由です。工具を買い集めるのもただではありませんし、工具によってはかなり高額な工具もあります。とくに専用工具だと、高額なものは軽く1万円を超えてきます。
「ちょっとモンキー(レンチ)貸して」と言われたことがありますが、私のお気に入りのモンキーレンチは6000円くらいするので、そういった工具を壊されてはたまったものではありません。
私のお店では100均のプラスドライバーのみを貸し出しています(断ってもしつこい人だけ)
工具を貸さない理由:貸した工具で自転車が破損したら困る
もし万一、工具を貸し出したとして、それを使用して自転車を壊してしまったら…。もちろん責任を負う必要はまったくないのですが、非常に気まずい雰囲気が流れることでしょう。
ただで工具を貸した上に手間を増やされる可能性もあります。
工具を貸さない理由:法的な問題もある
「自転車のカギを失くしてしまった。壊すための工具を貸してほしい」これは非常によくありますが、絶対に貸してはいけません。
自転車のカギを破壊できる工具に、ボルトクリッパーというものがありますが、これを持ち歩いている人は基本的に警察の職務質問の対象になります。
ボルトクリッパー↓
警察ともめることになるので絶対に貸してはいけません(2回目)
工具を貸さない理由:ていうか、お前はだれだよ
常識的に考えて、初対面の人間に何かを貸してくれと言うこと自体私にとっては意味不明です。
先のヤフー知恵袋によい回答があったので、引用させてもらいます。とてもよい返し方です。
例えば、料理人の包丁を見ず知らずの人が借りれるか?
大工のノミや鉋を見ず知らずの人が借りれるか?
無理ですよね?
プロはその道具を信頼して商売してるのですから、素人に貸す訳ありませんし、貸してくれというのは非常識な事です。https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1440688119?page=2
まとめ
ちなみに、工具を「お金を払うから」貸してくれと言ってきた人にはいままで出会ったことがありません。
みな一様に「タダで」借りに来るのです。こちらにはリスクしかありません。しっかりと断っていきましょう!
追記:こういう取り組みを始めた自転車屋さんも↓
始めてみたw
— 海老印 (@ebijirushi) 2021年5月18日
100均の一升瓶ケースの汎用性の高さw pic.twitter.com/KLBZgwIx4A
これは面白そうですね。もしかしたら小さくとも収入減になるやもです。
ご拝読ありがとうございました。
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