しょぼ輪

しょぼい30代自転車屋のブログ

自己責任という言葉が嫌いだ。

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 「自己責任」昔はそんなに頻繁に使う言葉ではなかったように思うけど、最近はしょっちゅう聞くようになったように思います。

 ちなみにWikipediaから引用すると

自己責任(じこせきにん)という言葉は現在多義的な言葉となっている。反対の意味の語として「連帯責任」がある。

第一に、「自己の危険において為したことについては、他人に頼り、他人をあてにするのでなく、何よりもまず自分が責任を負う[6]」という意味がある。「お互いに他人の問題に立ち入らない」という価値観によるものである。アメリカ社会における国家観に立脚した行政改革・司法改革による事後監視、事後救済社会における基本原則の一つである。もっとも、この原則は十分な情報と判断能力がない場合には妥当しない。

第二に、「個人は自己の過失ある行為についてのみ責任を負う」という意味がある。個人は他人の行為に対して責任を負うことはなく、自己の行為についてのみ責任を負うという近代法の原則のことである。

第三に、「個人は自己の選択した全ての行為に対して、発生する責任を負う」という意味がある。何らかの理由により人が判断能力を失っていたり、行為を強制されている場合は、本人の選択とは断定できないため、この限りではない。

 難しい言葉でいろいろ書いているけど、つまりは「自分のことは自分で責任を取るべき」みたいな意味かと私は解釈しています。

 

 調べてみると、2004年に流行語大賞のトップテンに入ったらしい。イラク日本人人質事件の年です。このあたりから積極的に使われるようになったようですね。 

bunshun.jp

 なぜ自分がこの言葉を嫌いかというと、「自己責任」という言葉を頻繁に使う人間が大体くずだったからです。自分が尊敬する人や好きな人はだいたい使わない。自分が軽蔑する人間や嫌いな人は大体多用しています。

 

 使い方は決まってこれ。

  • 「それは自己責任でしょ(私は関係ない)」
  • 「それは自己責任でしょ(私を巻き込むな)」
  • 「それは自己責任でしょ(私ではなくあなたが悪い)」

 つまりは、「私に不利益をもたらすな」ということに終始しています。そして、だいたい後出しで言う。もしくは、先手を打っておいて責任逃れのための予防線を張る。

 自己責任大好き人間の正体は、自分の利益だけを追求して、不利益をもたらす他人を突き放す人間だと思います。 

 

 「自分の行動で起きた結果に、できる範囲で責任をとろう。無理なら人に頼ろう、その代わり他人の分もたまには引き受けよう」

 それくらい緩い言葉になってくれたらうれしいですね。