先日、面白いnoteがありました。ネットコンテンツで出版社とな。面白いと思ったのですが...。
書いたのは高学歴貧困層バズでおなじみ つちやみ氏
ぎゃふんと言わされた
と思ったのですが、内容を見て悪い意味でぎゃふんと言わされました。
ツチヤミ出版社は印税3%とかセコいことは言わず、「利益の50%」を作者に還元します。
??「利益の50%」を作者に還元します。言い換えれば、「しょば代は5割やで」ということです。やくざの上納金もびっくり。
さらにぎゃふんは続きます。
今はWEBの力によって、「書き手」と「読み手」が直で繋がることができます。
既存の出版のようにめんどくさい手間をかけなくても、ダイレクトに作者に還元することができます。
だから、それがnoteというプラットフォームだろうが!
「利益の50%も貰えるなら、ツチヤミ出版社で話を書こうかな」という「書き手」は多くいると思います。
その人たちは自分の作品が載ったら、各自宣伝するはずです。
例えば自身のTwitterプロフィールに載せる、など。
参加してくれる「書き手」が増えるほど、ツチヤミ出版社(このnote)へのリンクは増えていきます。
Aさんの話があるならと思って来てみたら、Bさんの話も面白そう、と気づく人もいるでしょう。
「書き手」がお互いにお互いを宣伝する形となり、宣伝の連鎖が起こります。
だから、それがnoteだろうが!noteのなかにnote作ってどうすんだよ...。独自プラットフォームでやるなら面白いと思いますが、50パーセントのしょば代は高すぎる。
でも、なんとnoteならしょば代は10パーセントなんですよ。
なんか「ツチヤミ出版社」に色々言いたいひといるけど、本質は「編集者、マーケター」と「書き手」が利益を折半する、という点で、「note」という媒体とかどうでもいいんですよね pic.twitter.com/fmzP9mCunc
— つちやみ@兵庫さむい (@tsuchi_83) October 31, 2020
自分でnoteを販売して収益を得られない程度の著者のコンテンツを集めてもバズる訳ないですしね。かといって、自分で十分な集客ができて収益を得られるような著者ならわざわざツチヤミ出版社に世話になる必要はないわけで。
ということで、このビジネスアイディアはそもそも破綻しています。
ツチヤミ出版社の特徴は
— つちやみ (@tsuchi_83) October 14, 2020
・書き手に利益の半分
・それなら書きたいという人が増える
・アクセス増える
という好循環を目指します
この価値や革新性が理解できない雑魚はそもそもお呼びでないです
noteの革新性は言うまでもないこと(めっちゃすごい)ですが、そのnoteの内部に全く同じ仕組みを組み込むことには何の革新性もありません。もちろん価値もありません。
インフルエンサーで実業家の迫祐樹さんの作ったアフィリエイト付き情報商材プラットフォーム「brain」ですら第二のnoteになれなかったことを考えると厳しいでしょうね。
しかも、リスクしかない
noteにはそのプラットフォームにそぐわない内容(規約違反)の記事が収益化をはく奪されたり、下手をするとアカウントごとBANされたりします。
その場合、収益ははく奪されます。めちゃくちゃ危険です。Aさんの記事が原因でアカウントBANになったとして、Bさんには印税(笑)を支払わなくてはなりません。最悪裁判沙汰でしょう。
他にも印税(笑)の配分でもめることも考えられます。ガチガチの契約書を交わすわけでもないでしょうし、万一バズって大金が転がり込めば100パーセントもめごとになるでしょう。
リスクは出稿者側にもあります。それはnoteが何部売れたかはアカウント管理者にしかわからないということ。つまり、実際より低い報酬を渡される可能性があるということです。つちやみ氏はそれはしないでしょうが、やろうと思えば簡単にできるという事実があります。
人はだれしもアイデアマン
人間は賢いのでそこそこ真剣に考えを巡らせるとアイデアが湧いてくる。これは必ずです。自分が馬鹿だと思っていてもノートとペンを用意して、机に向かい沈思黙考すると何かしらアイデアが湧いてきます。
私は一時期意識高い系人間だったので、自己啓発系の書籍やビジネス書を喫茶店で読み込み、事業を起こすことを夢見てノートにいろいろアイデアなんぞを書いていました。
読み返してみると大したことなかったり、もうすでにあるアイディアだったり、実行してみて全然ものにならなかったり。
99.9パーセントの人間は凡人です。そして、出てくるアイデアもまた凡庸なものです。
しかし、何かを思いついた興奮で「俺はすごいことを思いついた」「こんなの誰も思いつかなかったんじゃないか」という自意識過剰ゾーンに突入してしまいます。
ところが、その思いつきはだいたい凡庸なものだったりします。むしろ、誰かがすでに思いついて没にしたゴミであることも往々にしてあります。いや、往々にしてどころか99.9パーセントゴミでしょう。
自分程度の人間の思い付きのアイデアはすでにこの世の中にある。なかったとしたらやる価値がなかったか、やって失敗してるから無いように見える程度のものだと思うべきでしょう。
むしろなぜ自分の考えたアイデアがまだ世の中にないのか?それを考えることが大事ではないでしょうか。
大体の批判は、翻訳すると「ズルイ、僕ちんもやりたいけどできない〜」です
— つちやみ (@tsuchi_83) October 14, 2020
これも違うんですね。この場合は翻訳すると「くさっ何このゴミ?」です。アイデアを思いつくだけなら誰でもできます。
何がいいたいかと言うと
おれはアイデアマンだと自意識過剰になるのは誰にでもあるんですが、いったん冷静になった方がいいです。
本当にこのアイディアは自分だけのオリジナルか?このアイディアは誰かが実行していないか?調べると大体出てきます。
以下、実例です↓
「情報発信」=「ネット上で指導者になる」という視点は意外と盲点なのかもしれない
— ツチヤミ (@tsuchiyami_blog) September 18, 2020
wifiを勧めようと思ったら、
「wifiめちゃくちゃ極めた自分が、各社のメリット・デメリット、向いてる人を解説してやるから、ありがたく聞けや」
と「指導者」にならなくてはいけない
ネット上の指導者など腐るほどいる説。
「自分の商品」というと大袈裟だけど、何もブランド品を開発する必要はない
— ツチヤミ (@tsuchiyami_blog) September 16, 2020
「ちょっと可愛い女の子」なら、「通話で恋愛相談」を商品にしたら需要あるはず
1時間2000円とかにしても、1000再生くらいされれば1人くらい現れる
YouTubeの普通の広告収入で「2000円」稼ぐ労力と比べ桁違いに楽なはず
たぶん昭和からあるアイディア。いまや「女の子が一緒にゲームしてくれる」体験すら値段が付けられている時代です。
ワンチャン「2020年以前はマスク付けなかったのか」「コロナというウィルスの流行でマスク文化が浸透したのか」となる説
— ツチヤミ (@tsuchiyami_blog) September 14, 2020
靴下みたいに「着けるのが当たり前」になれば、「人と違うマスク着けたい」「高級マスク着けたい」という需要が広まるかも?
すでにある。需要はもう広まり切ってる。
皆さんにも真似できそうなTwitter戦略
— ツチヤミ (@tsuchiyami_blog) September 13, 2020
①相互フォローでアカウントA拡大
②アカウントAで新アカウントBを宣伝
新アカウントBから見たら「いつでも宣伝してくれるフォロワー数千の垢A」がスポンサーになってるようなもん
一応自分で編み出したと思ってるけど、先やってる人いたらすんません
ネット記事で全く同じ内容を見ましたよ。
バズる案思いついた
— ツチヤミ (@tsuchiyami_blog) September 30, 2020
「日本1接客がクソな〇〇店」やったらたぶんバズるよ
例:日本一接客がテキトーなバー
実際にバイトとかにはスマホいじらせる
「この店から日本の働き方変える」みたいな理念掲げれば、海外旅行したことある人とかは皆応援するはず
やる気のない 個人事業だいたいこんな感じ。応援されるより遠のく客の方が多くてわざわざやる意味ないっすよね。
superemeっていう洋服のブランドがたぶん客を減らすのとブランディングでクソ接客をあえてやっていると聞いたことがあります。
ブログ・SNSで集客して、オンラインで講義できれば、コストはほぼ0になる
— ツチヤミ (@tsuchiyami_blog) September 13, 2020
月額3000円みたいな破格の安さにしても、100人集まれば30万で、ほぼ丸々利益になる
自分のブログ・SNS力があればたぶん集客できるのでいずれやってみたい分野
これもすでにある。もういい?掘れば掘るほどこの類のツイートが出てくるのですが、面白いのはそのどれもがものになっていない点。口だけなんですね。
ただの自転車屋のおっさんでも突っ込めてしまう、限りなくゼロに近い薄さでした。
まとめ
自分は天才なんて思っちゃダメ。凡人、周りも凡人。だから、発想は被る。分析していきましょう。そして、おのれの矮小さを思い知りましょう。
オチは弱いですが、こんな感じです。ご拝読ありがとうございました!
追記:つちやみ氏についてさらに記事を書きました↓