塵も積もれば山となる。
日本で一二を争う有名なことわざではないでしょうか。
私は開店当初、安売り高回転でやっていこうと考えていました。もちろん「塵も積もれば山となる」を意識してのことです。
なぜそう考えたかと言うと、開業してすぐにライバル店の出店があったことや、競合が多いこと、修理のスピードが自慢だったので数をさばけるだろうという自信があったことなどが根拠です。
しかし、続けてみるといまいち儲かったという実感が湧かないのです。安売りをやってはいけないと今では思っていますが、その理由はこれです。
「働いている割に儲からない」この状態は非常に危険です。モチベーションはもちろん、如実にサービス低下を招きます。
ということで、収益増加を図るために様々な改善を図りました。そのあたりを記事にしていきたいと思います。
無料サービスをやめた結果…
まずは以下の無料サービスをやめました。
- 空気入れのセルフサービス化
- 子供用自転車のセッティング
- ボロボロの自転車の無料処分
上記のサービスはものによりけりですが開業1から3年内に止めました。
無料サービスで人が集まってくるだろうという打算がありましたが、実際には微々たる集客効果しかないと思い知りました。
根拠としては、常連となってくれた方たちの多くが無料サービスのあるなし関係なく常連になっていただけた方たちばかりだったからという、ちょっと薄い根拠でありますが私の実感です。
もちろん、コミュ力が高く人と話すことが好きな陽キャの方なら集客効果あると思います。あとはイケメンとかはやったほうがいいです。
「少しでも集客効果があるならやった方がいいじゃないか」と思われでしょうが、実は無料サービス集客には弊害があります。
それは、フリーライダーです。
フリーライダー(英: free rider)は、経済学用語のひとつ。 公共財のように非排除性があるサービスについて、対価(供給のための費用)を支払わないで便益を享受する者を指す。
フリーライダー - Wikipediahttps://ja.wikipedia.org › wiki › フリーライダー
ja.wikipedia.org
簡単に言うと金を払わず無料サービスだけをつまむ奴です。つまり、客ですらない存在を招き寄せてしまうのです。
フリーライダーによる害>微々たる集客効果
そして、フリーライダーは無料サービスをなくせば来なくなります。
たとえば、空気入れには来るけど一切それ以外には来ない、子供用自転車のセッティングには来るけど買い替えは他店で。
こういった人たちはお金を請求することで来なくなります。少額であれ、売り上げが発生し、かつフリーライダーを排除できます。
はじめは経験がなく、不安でしたがいい改善ができたと思います。
関連記事:無料空気入れサービスについて私の思うところです(今見返すと自分の考え方が昔と今で変わってて面白いです、ブログの面白い所ですね)↓
具体的なアイデアなど
で、以下のように改めました。アイデアというよりはそもそも取るべきところを取っていなかっただけではありますが…。
- セッティング等は少額でも工賃をいただく
- 自転車処分は有料化
- 樹脂パーツ処分の有料化
セッティングの有料化はサドルの上げ下げ、増し締めなどなどの工具を使っての作業に最低100円以上のお代をいただこうというもので、まさに塵積。
自転車処分有料化はかなり効果がありました。粗大ごみレベルの処分車の持ち込みが減り、かつ、収益にもなり年間数千円近くの収益となっています。
樹脂パーツ処分の有料化はこれからですが、こちらも年間でみればそこそこの収益になるかと思います。
あと考えただけで、実行していないアイデアもあります。
- 高いタイヤ処分費用を払っている自転車屋さんの代行処分
- 廃棄チューブをメルカリで売る
- 処分自転車から外した部品を売る
まあ、時間と得られる利益を考えると割に合わないかなと思います。
ご拝読ありがとうございました!