しょぼ輪

しょぼい30代自転車屋のブログ

儲からないならお店を続けてはダメという話。

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 先日あるブログ記事を読んで、ふと疑問と違和感を覚えました。

  

 記事はこちら↓

 自転車修理やパーツ販売をメインにしておられる自転車店の店主さんへのインタビュー記事です。

 

「修理のお客様は少しずつ増えていますが、大きく利益が出る商売ではありません。仮に経営が厳しくなっても、他の仕事で生活をしながら、営業日を減らしてでも千輪は続けていくつもりです」

https://press.chiku-wa.jp/press_1022/

  

 うーん? ??とクエスチョンマークが。経営が厳しくなったら、他の仕事で補填する?創業期ならまだしも?

 ということで、けっこう頑張って考え、この記事に抱いた違和感と言うかなんというかわからない気持ちを頑張って言語化しました。

 

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気持ちだけで成り立ってる商売なんて脆すぎる

jisin.jp

 上の記事は夫の遺族年金で赤字を補填しながら営業を続けるおばあさんのお店の記事です。

「皆が喜んで、うちに来てくれるなら、ちょっとぐらい損したってかまわねえ。だから値上げなんて絶対しないし、これからもずっといまのスタイルで続けるつもりだよ。皆は金、金、言うけどさ、もう、オレは墓も立てたし、金の心配はしてねえ。あとは、そうだな、この店でバタッと倒れてそのまま死ねたらいいな。『おいしい、おいしい』って、ニコニコしてるお客さんたちに囲まれて死ねたらサイコーだよ」

 素晴らしいボランティア精神なのですが、この食堂が周囲に与える影響はいかほどでしょうか?もしも隣に同じような食事を1000円で出す店があれば客は入らず、2000円で出す店があればぼったくりと言われるでしょう。

 とくに怖いのは、採算度外視のお店が周りを駆逐することです。当たり前のことですが、採算度外視の店に値段で勝つことはできません。

 

 そして、気持ちで成り立っている以上、気持ちが折れてしまえば即閉店となるでしょう。赤字である以上、辞めたとしても誰にも文句は言われません。

 あとに残るのは、破壊された相場と市場です。

 

 赤字食堂は素晴らしいお店のように描かれていましたが、実際は長い期間をかけて周囲の飲食店の利益を削り、地域にダメージを与えているのです。

 

kyomu-cycle.hatenablog.com

  以前の記事でも書きましたが、お店を構える以上、そこで店をずっと続けていくという覚悟は必要だと思うのです。

儲かるからこそプレイヤーは参入する

 サラリーマンはお給料がもらえるからこそ会社に勤めている人が大半でしょうし、自営業者・フリーランスも同様でしょう。

 

儲けていないお店はお客さんに迷惑をかける

  

 儲かればもうかるほど、忙しければ忙しいほどお店には活力が出て、サービスも良くなっていきます(限度もありますが)

 

 儲かっていないお店は総じて、サービスが悪いものです。金銭的にも精神的にも貧しいなか、悪いサービスを提供するお客さんとのlose-lose関係を続けるよりは辞めた方がいいということでしょうか。

 

 負け続けてしがみつくよりも、新たな戦場を探すほうがいいかもしれません。

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某銀行の役員もこうおっしゃっています。

 最後に一曲。勝てなきゃみんな辞めてくじゃないか!勝てなきゃみんな消えてくじゃないか。by MOROHA 「勝ち負けじゃないと思える所まで俺は勝ちにこだわるよ」


原作 あなた「勝ち負けじゃないと思える所まで俺は勝ちにこだわるよ」


 

  ご拝読ありがとうございました!

 

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